愛の幻滅(下) (講談社文庫)

著者 : 田辺聖子

• 講談社 (2008年3月14日発売)

感想・レビュー・書評

[はつきさんの感想 · 2012年7月16日]

これはもう、

わたしの教科書です。

[mariさんの感想 · 2010年6月8日]

上下巻、じっくりと味わいました。タイトルからもわかるように、男女が少しずつ、少しずつすれ違ってくようすが丹念に描かれてます。でも、ちっともかなしい気持ちにならなかった。切なくはあるけれど、これもひとつの結末なんだよなあ。

[siocaramel05さんの感想 · 2008年3月30日]

眉ちゃんの東野との恋を、”笑い恋”にしようとする気持ちに深く共感した。
ラスト数ページ、「〜してあげたかった」のくだりなんて、涙がでてきた。
眉ちゃんと東野の関係は、きっともう長くは続かないのだろう。

著者プロフィール

1928年3月27日生まれ、大阪府大阪市出身。樟蔭女子専門学校（現・大阪樟蔭女子大）卒業。1957年、雑誌の懸賞に佳作入選した『花狩』で、デビュー。64年『感傷旅行』で「芥川賞」を受賞。以後、『花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女』『ひねくれ一茶』『道頓堀の雨に別れて以来なり 川柳作家・岸本水府とその時代』『新源氏物語』等が受賞作となる。95年「紫綬褒章」、2000年「文化功労者」、08年「文化勲章」を受章する。19年、総胆管結石による胆管炎のため死去。91歳没。