- Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062761710
作品紹介・あらすじ
熊野三山(本宮・速玉・那智)の謎と、故郷を捨てた女の無念と再生!
人には言えないある理由から、故郷・熊野を捨てた26歳の薬剤師・神山禮子(みわやまれいこ)。何かに衝き動かされるように参加した熊野旅行で、彼女は……。後鳥羽上皇たちは、なぜ苦行の熊野詣でを繰り返したのか? 牛王宝印にかけられた呪と、八咫烏の正体とは? 崇が神話の本質を暴くとき、禮子の真実が溶け出していく。
感想・レビュー・書評
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熊野詣の正しい順番と、何故その順番で回るのが正しいのか説明されていて面白かった。
古い村にある風習には、悲しいものがある事が判った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
QEDシリーズ10作目
情報量も内容もヘビーだった((+_+))
熊野へ行くことがあったらまた読みたいと思う。 -
QED-10
和歌山の熊野三社めぐり。第三者視点が新鮮でたのしい。
C0193 -
『「いつもどこに行っても、そうやって人々 ー 鬼たちが虐げられる歴史ばかりですね。」
「仕方ないな。力こそが全てだった時代があり、それを反省 ー 修正して公平平等な世の中を作るべく新しい力や無私の宗教が生まれ、しかしその力や宗教によって、また新たなる戦いや差別が生まれてしまう……。永遠に、それの繰り返しだ。」』
事件は起きないけど、面白かった。
次の『神器封殺』に繋がる長い長い序章。 -
人には言えないある理由から、故郷・熊野を捨てた26歳の薬剤師・神山禮子。何かに衝き動かされるように参加した熊野旅行で、彼女は…。後鳥羽上皇たちは、なぜ苦行の熊野詣でを繰り返したのか?牛王宝印にかけられた呪と、八咫烏の正体とは?崇が神話の本質を暴くとき、禮子の真実が溶け出していく。
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珍しく奈々さん以外の視点から、祟たちのことが書かれている。
どうやら神器封殺のと繋がる話らしいが、私的にはうーん。って感じ。
熊野の話は面白かったけど、リンクする現実の話がちょっと納得できないというか、それでいいわけ? と思う。 -
あまりいい印象の作品ではなかったなぁ。
今回は現実に事件は起きません。
過去にあった出来事とたたるさんの蘊蓄が繋がっていく感じ。
ただ、語り手がいつもと違う新鮮さはあった。最初感じ悪い女の子って思ったけど、進むにつれて慣れたし、沙織が出てきて余計に彼女の落ち着き具合が良かった。
あと、語り手がいつのまにか2人になってて最後にそれがキレイに収まったのが鮮やかだった。 -
今回もうんちくたっぷりで楽しませてもらったけれど、熊野に土地勘がないのと神様系の話はイマイチ分かりにくくて楽しめなかった。
一度熊野を訪れてから、また再読してみたい。