ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062762267

作品紹介・あらすじ

生命を礼賛する行為には驚くほどに価値がない、生はどこまでも儚く朧で、死はどこまでも切なく幻だ。そしてそれはただそれだけのものでありそれだけのものでしかなく、むしろそこにそれ以上の価値を見出そうとすることこそが冒涜だ。生きること、そして死ぬこと、その両者の意味を誰よりも理解し、そしてその意味に殉ずることに一切の躊躇がない誠実な正直者、つまりこのぼくは、八月、縁故あって奇妙なアルバイトに身を窶すことと相成った。それは普通のアルバイトであって、ぼくとしては決して人外魔境に足を踏み入れたつもりはなかったのだけれど、しかしそんなぼくの不注意についてまるで情状酌量してはくれず、運命は残酷に時を刻んでいく。いや、刻まれたのは時などという曖昧模糊、茫洋とした概念ではなく、ぼくの肉体そのものだったのかもしれない。あるいは、そう、ぼくの心そのものか-戯言シリーズ第五弾。

感想・レビュー・書評

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  • わたしラノベは普段読まないのですが、このシリーズは好きで…「殺し名」の「殺戮奇術集団、匂宮雑技団」なんて、自分の中の中2が疼いて仕方ないですよね…。

    そして中盤で、結構濃いキャラの今作の主要人物が一気に殺されて退場するの、さすが西尾維新ですよね…。
    キャラ小説なだけじゃないサプライズを突如仕掛けてくる感じ…。

    実は先に人間シリーズを読んじゃったので、「人間試験」「人間ノック」のエピソードの匂わせがあったのも嬉しかったな。
    零崎一族も好きなのよ。

    さて次作、狐面の男が言うように「最早永劫の最終章にむけてまでどこにも一歩たりとも寄り道を許されない!」。
    シリーズがどんな大団円を迎えるのか楽しみです。

  • 言われてみればそうかーみたいな話であった。

  • 再読。
    やっぱり匂宮兄妹すきだな~~冷静に考えて殺された妹の心臓持って帰る兄貴とか頭おかしい最高。
    あとヒトクイ~の哀川さんはひたすらぼくの味方でヒーローカッコイイ・・・狐さん登場回だから余計そう感じるからかもだが。
    あと崩子ちゃんのロリコン担当開始。

  • 今回はとにかくいーちゃんを見る話。このシリーズはキャラ萌えで読む、と聞いたことがあったけど、まさにその通りの展開になってきた。
    いーちゃんがどんどん化けの皮剥がされてってる。人間っぽくなってるように思う。
    そんでもってラスボス登場!!
    怪しい狐面のおじさん。しかも哀川さんの父親らしい。ますます哀川さんが謎。
    なんでか知らないが、めちゃめちゃいーちゃんを憎んでるのかソッコーでエネミー認定。いーちゃん何したんだ?

  • クビキリサイクルなどの初期とは違って、
    そろそろ何でもありになりかけてるような気がします。
    それでも、やはり西尾先生のキャラセンスは素敵だな、と
    思ってしまうストーリーだと思います。

    個人的には匂宮の双子が大好きですw

  • 姫ちゃんがっ、姫ちゃんがぁぁぁぁ……。あんなことになるなんて、あんまりだ………。
    友の一人称が「私」になるところが凄く好きです(ぇ)あの病みっぷりがいい。いいかげん、二人の過去が知りたいなー。ひっぱるよね…。てか、最終巻までに明らかになるんだろうか??

  • 長いんだけどあっという間だった。誰とも言えない新キャラが、強烈で物凄い苛烈な印象を残し残すための今作。次作で完結しちゃうのが寂しい。

  • 【再読】
    姫ちゃんって死んじゃうんだっけ……??
    事件直後の描写は西尾維新全開って感じで懐かしく感じた。
    『円朽葉は違う世界から来た宇宙人なんじゃないか』みたいな会話のパートが好き。西東天もふくめ、なんだか違う物語のスピンオフみたいな回だった。
    ジェイルオルタナティヴとバックノズルが初めて出てきた回、戯言シリーズは最初の作品からかなりオルタナティヴがキーワードになっていたことを思い出す。
    というかクビシメロマンチスト、サイコロジカルもそうだな…
    クビツリハイスクールも、姫ちゃんがジグザグのオルタナティヴと言えないこともないので、かなり序盤からテーマと位置付けてたのかもしれない。
    そんなことない気もめっちゃするけど、戯言シリーズはとにかく入れ替わり系のトリックが多い。

  • 【2023-031-1634】図書館より。

  • あー、そうだったそうだった。
    この話がまさに「おわりのはじまり」で、本格的なバトルものに変わったタイミング。
    このノリについてこれたひとなら、最終巻3冊も読めます。

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著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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