- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062762762
感想・レビュー・書評
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作家を志し同人誌を作る6人の男女がチャットルーム「星の海」に集まった。
星の名前をハンドルネームとした彼らは面識がなくプライベートは、秘密にする約束をしていた。
「フィンガーマジック」
「星の海」での名前は、スピカ。
彼女は、女子高生でヘビメタバンドの「ミリオンスマイル」の大ファンだった。
このコンサートに行きたいので、お金が欲しかった。
割のいいバイトを探してたのだが、ある日一日で十万を貰えるアルバイトが個人のメールボックスに届いた。
依頼主は、探偵事務所の探偵。
スピカはその依頼を受けたのだが・・・。
「殺人ごっこ」
「星の海」での名前は、アンタレス。
彼は、演劇部の仲間と山奥の安宿に来ていた。
その中の一人が「殺人ゲーム」をしようと提案してきた。
彼は、リュックから拳銃を取り出しそして撃つと、赤い液が服に付着するが人には無害だった。
これを使いみんなを殺す「殺人ゲーム」をしようと提案したのだった。
しかし仲間は、外で見知らぬ薄気味悪い人が拳銃を持ってたというのだが・・・。
「キュービッドは、知っている」
「星の海」での名前は、カペラ。
彼女は、雪深い山の中の駅に降り立った。
彼女は、オーストラリアで喧嘩した後行方不明になった夫の消息を探すためにこの地に来たのだった。
喧嘩の原因となった、夫の愛人の家を訪れる。
彼女は、愛人を問いただすのだが・・・。
「五人プラスひとり」
「星の海」での名前は、ボルックス。
「星の海」で緊急事態発生。
彼は、主催者に集合をかけられ元会計事務所を訪れた。
そこに「星の海」のメンバーが集まった・・一人を除いて・・・。
そこで主催者のカストルが話した内容は、ベガが自殺した事だった。
彼女は、何者かに脅されそして殺されたと言う。
犯人は、この中にいると発表した。
ベガを追い詰め自殺に追い込んだのは誰なのか・・・。
と、言う感じの短編連作の作品です。
前のチャットで話された事件が伏線となり最後の事件に関わってきます。
黒田さんの作品は、凄く読みやすいですが構成が凄い!
これから、売れていくと思うのですが(賞には、縁がなさそう・・)注目してる作家さんです。
ミステリーファンなら一度は、読んでみてくださいね。
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