リンカーン弁護士(上) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062763929

感想・レビュー・書評

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  • リンカーン弁護士シリーズの三作目。上下巻にもかかわらず読みやすい上に面白く、今回は、ミッキー・ハラーとボッシュ刑事の競演とあってなじみもあり、すぐに読み終わった。
    コナリーの大好評であるシリーズとして、それぞれが主人公で活躍している、その二人がタッグを組む事だけでもわくわくする。
    ミッキー・ハラーよりもボッシュ刑事シリーズが多く書かれているそうだが、ハラーのほうから入ると、やはり法廷シーンの緊張感が嬉しかった。


    24年前の少女強姦殺人事件の犯人は、無実を訴え続けている。DNA判定が進歩して、証拠になった妹のワンピースの裾についていた精液が犯人のものと違っていることが判明した。
    「判決破棄」差し戻しの裁判が始まる。
    不名誉な事件で、検察側はミッキー・ハラーに検事長から特別検察官の要請がある。ハラーは反対の席に座ることを受け入れて、証拠の確認と、当時の証人を探すことを調査員で招聘したボッシュに依頼する。ここで断ったら話にならない(笑)

    無罪を訴える犯人は意気揚々、一時の釈放時間を満喫しながらスター気取りで、マスコミの前に姿を見せる。

    犯人の意味の解らない行動に振り回されながら、当時事件を目撃した姉を探す調査員のボッシュ刑事。
    その姉は、一時麻薬におぼれ住居も転々としていた。

    裁判が開かれる、やり手だと評判の高い犯人側の弁護士は、24年前の証拠不十分を基にがっちりと論陣をはる。
    ハリーは、ボッシュとともに元妻の検事と証拠崩しをはかる。
    緊張感溢れる法廷場面は飛び切り面白い。

    柔な推理小説の面白さにかまけて、こういうエンタメを忘れていた。マイケル・コナリーはこう来たか。

    登場人物が絡みに絡んで、いやみな犯人側の弁護士、娘のいるハリーとボッシュの家を窺っているかのような犯人の行動、既に恋人がいる元妻。目撃者の姉の結婚相手が弁護士側の証人として出廷し姉の証言を否定する。姉と殺された妹の義父は二人に性的な暴行を加えていたらしい。

    これらの話が縺れながら、最後の法廷に持ち込まれる。

    ちょっとやりきれなさが残る場面で終わるが、これもいいとしよう。

  • 最初のうち、なんかリズムが悪いと思っていましたが、読み進むうちに、物語のリズムをつかみました。

    ちょっとやさぐれ気味の弁護士の話と思っていましたが、そうでは無いですね。まぁ、刑事弁護士なので、いろいろとヤバイ橋もわたるようですが(笑)

    上巻の最後で、物語が転がり始めます。果たして、どういう結末になるのか?

  • 下巻にて感想

  • 2005年発表
    原題:The Lincoln Lawyer

  • 読み始めたところ・・・読みにくい・・・がんばる

  • 訳文に問題あり。
    序盤かなり読みづらい(>_<)。
    ブクログのみんなの書評みると、上巻の欄でうっかり下巻分のエピソードのネタバレやらかしてる人が多い(>_<)。
    お話としてはいかにも映画向き。

  • ようやくさかのぼって、
    ミッキー・ハラー弁護士の話を読む。

    「真鍮の評決」を読んだ時にも思ったが、
    裁判関係の詳細というか、
    裏事情がいろいろ書かれていて面白かった。

    例えて言えば、
    いろいろな業界を取り上げて、
    その内幕を描いたフレデリック・フォーサイスの様な
    面白さと言うか。

    テレビ番組でも業界内情もの好きの私としては、
    とても面白かった。

    (下巻に続く)

  • 7月15日読了。図書館。

  • 上巻は、半分過ぎるまでは、「耐える」感じでした。
    アメリカの裁判制度や弁護士の仕事についての前置きに、とにかく「耐える」
    しかし、後半からは、ページをめくる手が止まりません。もどかしいまでによく解らない司法制度や、主人公の弁護士が抱えている裁判が多すぎて、「これ誰だっけ?依頼人?被害者?」状態に陥ることもありましたが、
    後半から一気に物語る急展開。
    ハラハラドキドキでした。

  • 会社の先輩の旦那様にすすめられた本。
    私には少し難しかったのかな。
    弁護士用語にどうしても馴染めなくておもいしろいとは思えませんでした。
    映画だとまた違っておもしろいのかもな。

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著者プロフィール

Michael Connelly:1956年生まれ。LAタイムズ元記者。代表作としてはボッシュ・シリーズ、リンカーン弁護士シリーズがあり、当代随一のストーリーテラー。

「2023年 『正義の弧(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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