- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062764018
感想・レビュー・書評
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SFは好きです。こんな箱があればうちも仕事辞めてしまうかも。でも、自分のためには使えるお金だけど、親のためには使えない。まじめに働いて稼いだお金じゃないと罪悪感を感じそう。
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世にも奇妙な物語。。。
可もなく、不可もなく。 -
何処をメインに読めばよかったのか・・・。
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エブリリトルシングは好きな作品だったけど、、、
主人公の誠治に魅力がなく、ボックスのアイデアは面白いのですが、でもそれがどうしたって感じ、最後に救いがあるのかとずっと我慢して読みましたががっかりでした。 -
誠二は人を恨むことによってその人から金を巻き上げることができるシルバーボックスを手に入れる.銀座の高級クラブを舞台に人の愛と欲の無限ループをかいま見る.
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こわかった・・・。
「深夜の歌舞伎町。平凡な会社員の誠二は謎の女子高生から物を買う。それは、手を置くだけで怒りの度合いに応じて獲物の財産を奪える恐るべき箱だった。夜の銀座で金持ちを物色する彼は、しだいに狂乱の世界と運命の女に翻弄されていく。誠二が見た「無限ループ」とは?人間の欲と愛を描いた傑作ミステリー。」背表紙より。 -
深夜の歌舞伎町。平凡な会社員の誠二は謎の女子高生から物を買う。それは、手を置くだけで怒りの度合いに応じて獲物の財産を奪える恐るべき箱だった。
なんともすごいものですが、シルバーボックスと呼ばれるこの箱を使うことで面白いほどお金がたまるというのですが、その仕組みは相手への憎しみや怒りを基にしています。そこに大きな落とし穴がありそうが雰囲気は想像がつきますが・・・
けっこう一気に読みさせる内容で楽しめましたが、全体的には私には恐怖感が足りないというか、主人公の精神が陥っていく過程が、感情移入できなかったかも。 -
怒りに比例して相手から知らぬ間にお金を奪い取れるシルバーボックス。
これを手に入れた男の行動を通じて、現代を生きる人の苦悩や開放されたい鬱屈とした心理状態を描く。さらりとした文章と意外な展開で読み手を飽きさせない。
無駄の無い構造も、やはりストレスの無い状態を与えてくれる。
逆に深みや複雑な描写がないので、主人公の異常な心理状態やドラッグに落ちる瞬間などは、あれっというほどさらりと。そういう意味では、ちょっと文学としては物足りないかもしれないけど。
経営者とサラリーマン、使う側と使われる側、ストレスのはけ口となる銀座のクラブ。日本特有の、でも避けられない現代社会の闇側。お金さえあればいいじゃないという風潮には同意しないけど、お金は欲しい。そんな矛盾にもにた勝手な葛藤を巧く表現している。