曲げられた真相 ミステリー傑作選 (講談社文庫)

制作 : 日本推理作家協会 
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062764995

感想・レビュー・書評

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  • 七人の作家によるミステリー短編集。どちらかというとホラーな作品もあり。

    平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』はタイトルだけ聞いたことがあった作品で、どちらかといえばホラー。
    語り手が地図という大胆な設定で持ち主の凶行が描かれる。ファンタジーで不気味で好き。

    あせごのまん『克美さんがいる』は度肝を抜かれた作品。よくある嫁姑戦争だけどどんでん返しというか、これもある意味ホラーな作品。

    道尾秀介『流れ星の作り方』はシンプルな謎解きだけど真相が切ない。

    読んだことのない作家さんの作品に触れることができて、何人かは今後読んでみようかと思うきっかけになったけど、同時に合わないなという作家さんも見つけられたかも。

  • (敬称略)平山:地図視点、それも第三者視点かと思われたのが殺人に関与していたという事実が面白く、恐ろしかった。 連城:逆転して明らかになる真相が哀しかった。とにかく文章が美しく、とても読みやすい。 石持:とても切ない真相。再構築してうまくいくものだろうか…。 古川:シリーズもの?この本の中ではかなり異色な話。クセが強くちょっと読みにくかった。 森谷:古典を読んでいるような感覚。調べたところ連作短編集の1話らしく、是非他の話も読んでみたい。 あせごの:真相が強烈で、とても面白かった。こんな姑嫌だわ…。 道尾:真相にはすぐ気付いた。犯人は凶行を見られたと思わなかったのだろうか?

  • ミステリー傑作選。いわゆるミステリー小説の短編集。普段読まない方の話が読めるので今までに出会ったことの無い作品に出合え、そこから新たに好きな作者を見つけることができる可能性がある。逆に言えばあんまり好きではない作品にもであることがある。今回は自分にとっては後者だったと思う。複数自分はあまり得意ではない書き手がいて全体を通してはあまり良い印象は残らなかった。

  • 人は思い込みにとらわれている
    7編のミステリー。読みがいがある。

    『独白するユニバーサル横メルカトル』は読みたいと思っていたので、ここで読めて良かった。
    地図が語るという、一見ファンタジックな物語なのだが、地図が見た真相は不気味だ。
    特に人間の皮を使った地図がでてきたときにはどきりとしたものだ。
    お節介な、しかし、主人に尽くす気持ちを最大限に発揮する血右派、穏やかな老執事を思わせる。
    独創的なミステリーだ。

    『Rのつく月には気をつけよう』
    牡蠣がおいしい季節がやってきた。
    カキフライを小さい頃に灯油ストーブに突っ込んだことは今でも家族の笑い話だが、ここでの牡蠣はもう少し恐ろしい。
    軽妙な文体ではあるが、牡蠣によって人が殺されたかもしれない、という穏やかではない話。
    人の心とは思わぬ行動を起こさせるものだが、最後はしっとりと、牡蠣のほろ苦さを残して終わる。
    牡蠣を食べながら、といいたいところだが、汚れるので、食べる前にでも。

    『糸織草子』
    以前読んだ『七姫幻想』二でてくる物語。
    すっかり内容を忘れていたので、改めて楽しく読めた。

    『克美さんがいる』
    これは怖かった。
    一度読んだあと、もう一度読み返してみると、なるほど、初めからこうだったのかということがよくわかる。
    嫁姑戦争という言葉もあるが、ぶつかり合う憎しみがもたらした最悪の結果に戦慄間違い無し。
    人は初めから思い込みの中で生きているのかもしれない。
    それにしても、ここまでの思い込み、自分には絶対起きないと言えるだろうか。
    いやいや、全て夢のごとし.......かも知れない。

    『マザー、ロックンロール、ファーザー』
    これはミステリーという区分からは少しずれているかもしれない。
    古川日出男もまた独自の世界観をもっているので、これにぴたりと合えばたいそう面白い物語に違いない。
    インドとエルビス・プレスリーの出会い。
    プリンに醤油、みたいな組み合わせだが、果たして。
    人名が面白い。これは気に入った。緑っぽい緑......。

    巻末に解説もあるので、収められた作品をじっくり堪能できそうだ。

  • 独白するユニバーサル横メルカトル★★★
    白雨★★
    Rのつく月には気をつけよう★★★
    マザー、ロックンロール、ファーザー★
    糸織草子★★
    克美さんがいる★★★
    流れ星のつくり方★★★★

  • メルカトルと流れ星が印象に残った。

    メルカトルはうすら怖い感じ
    流れ星は最後の一言が切ない。

  • ミステリー好きで、短編アンソロジー好きなのは昔から。なかなか粒揃いで面白い短編が揃ってる。通勤などで、サッと取り出して読むには最適。

  • 推理小説年鑑2006-2(http://blogs.dion.ne.jp/kentuku902/archives/4070738.html)
    (収録作品)独白するユニバーサル横メルカトル(平山夢明)/白雨(連城三紀彦)/Rのつく月には気をつけよう(石持浅海)/マザー、ロックンロール、ファーザー(古川日出男)/糸織草子(森谷明子)/克美さんがいる(あせごのまん)/流れ星のつくり方(道尾秀介)

  • 傑作集?
    どこが?
    オカルトじみた話や古い時代の話、気持ち悪い話など。
    ○○と思わせておいて、実は○○でしたーという話が大半なんだけど、それが分かっても「やられたなー」という感想は無く、胸糞悪いだけの話ばかり。ブログやテキストサイトじゃあるまいし、フォントなぶりはやめてほしい。
    あと収録作品が、古い。既に別の本で読んだ話がある。
    石持さんの話が唯一の収穫か。

  • 10.01.01読了

    独白するユニバーサル横メルカトル ◎
    克美さんがいる ◎
    流れ星の作り方 ○

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著者プロフィール

一般社団法人日本推理作家協会。推理文芸の普及・発展を目的とし、日本推理作家協会賞、江戸川乱歩賞の授賞、「推理小説年鑑」などの編纂、機関誌の発行などを主な事業とする。

「2017年 『推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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