- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062765565
感想・レビュー・書評
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作者の得意技である、視点が変わることで一つの物語が全く別のストーリーになる仕組みの小説。
他の小説でも同じ印象だが、前半が退屈。それは後半のどんでん返しのための伏線を仕込んでいるためなのだが、はじめて読む読者は離脱するかもしれない。
本作でもクライマックスでの視点変更、そこから浮かび上がる別のストーリーという構造は面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
環が荷物を受け取ったところで上巻は終わるが、ここからどのような展開になるのか、コーキの天使ちゃんこと加々美莉々亜がどう影響していくのか、下巻が楽しみである。
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トキワ荘でもこんな事あったのかなーと小説家って人間はロマンがあってかっこいいよなぁ
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コーキの天使ちゃん、、苦手!かも?まだ彼女の全てが見えないけど、実際にいたら仲良くなれないなぁー。因みに環も。私はスロウハイツには絶対に住めない、って思いながら読み進めた。
下巻でどんな展開が待ってるのかな。まだ全貌が見えない。 -
これまで辻村深月さんの作品は、「ツナグ」「東京會舘とわたし」を読ませていただき、「かがみの孤城」のアニメ映画をTVで観た程度です。まだまだ初心者の私。
とにかく人の心の動きを丁寧に緻密に静かに描写し、暖かみのあるストーリーが展開され、読後感がとても気持ちいいという印象が残っています。
しかし、本作は出だしから「チヨダ・コーキの小説のせいで人が死んだ」という不穏な文章で始まった。しかも、小説家、脚本家、漫画家、映画監督、画家、編集者といったアート系の尖った性格の登場人物たちが「これでもか!」というほど自己主張しながらスローハイツで集団生活していく風景が描かれている。
読み始めの方はストーリー全体に馴染むのに少々時間がかかってしまいました。本当に辻村さんの作品なのか?と思ってしまったぐらいです。
とにかく「上」巻でスローハイツのこと、登場人物たちのキャラクター、それぞれの背景が尖りながらも丁寧に描かれている。登場人物のすべてが主役級のキャラクターなんですね。
「上」を読み終えるころには、もうドップリと辻村ワールドに入り浸ってしまいました。早く「下」巻を読まねばなりませぬ。 -
スロウハイツを舞台に、夢を追い努力し、共同生活を送る6人の住人。
下巻が気になる。 -
友人に貰って読みました。
感想は下巻で。 -
登場人物たちが魅力的。何だか全て繊細でとてもいい。
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読んで行くにつれてどんどん読むスピードが速くなりました。
好きなところは300ページ、301ページ。
誰かに影響を受け意思を持って死んだことは大きく取り上げられるのに、誰かが生きる希望になり生きらるている事は取り上げられない。
死んでいった弱い気持ち(この場合は)より、一人でも生きていこうとする考えの方が良い。
ニュースを見ていても嫌になる、結びつけてバッシングする事がなんで大半なんだろう。その眩しかった面をたくさん知っているでしょう、と。
自分が感じた事がある気持ちが、丁寧に書かれておりスカッとしました。 -
上巻読了。いつ物語が動き出すのかなと思いつつ、スロウハイツの個性豊かな住人たちの紹介が続く。新しい住人が登場したところで急に物語が動き出し、ラスト気になる展開。下巻でどう物語転がるのか楽しみ。下巻に続く。