百物語 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 74
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765688

作品紹介・あらすじ

臆病なのが玉に瑕の甚十郎は、道場の兄弟子平松左門の薦めで商家和泉屋の怪談会に出ることに。集まった男たちの話も怖いが、変化する瞬間を見た者は死ぬという掛け軸の女もまた怖い。案の定、百話目を語り終えた和泉屋は姿を眩まし、参加者の一人は怪死した。仕組まれた策謀。解き明かすは、左門か甚十郎か。

感想・レビュー・書評

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  • 『浪人左門』とタイトルにありながら当人が登場するのは残り1/3を過ぎてからでしたがそれまでは怪奇現象嫌いの弟子の甚十郎が頑張ってくれました。
    辻村と土田の居酒屋での出会いはやや強引な感がありますが意外な人間の繋がりが最後に明かされるのは前作と同じで面白かったです。

  • 浪人左門あやかし指南シリーズ、2作目。

    前作同様、怪談小話がてんこ盛り。怖がりなので、ちょっと苦手ですが、私以上に甚十郎が怖がってくれるので、それほど怖がらずに読めたかも(笑)
    最終的には前作同様、ミステリになってくれているのだけれど、今回はその繋げ方がちょっと強引かなという印象。とは言え、綺麗に収まってはいるので、スッキリ感は持てるし、意外な人物の正体とか、前作キャラの絶妙な再登場の仕方とか、楽しみどころはいろいろあって、面白く読めた。

  • 第二弾
    どこから読んでも構わない感じ、左門より、弟子の甚十郎のキャラが助けているのか
    左門が手伝う道場に係わる切っ掛けを解き明かす?

  • 2014/6/1〔土曜日〕

  • シリーズ2作目。
    オチの展開に無理があるかも・・と思いつつ、登場人物のキャラがよいので、そこで楽しめました。左門も勿論ですが、特に甚十郎が、可愛すぎます。今後も皆にイジられ(愛され?)つつ、貧乏くじを引きまくってほしいです。土田さんも結構好き。

  • 今回は 百物語 左門さんの勧めで(企み?)会談会にでることになってしまった。
    会談会では、怖そうな絵がたくさん掛かっていてその中でも 変化する絵があり 見たものは死んでしまうらしい??
    そんな部屋での百物語 面白いくらいビビッてくれる 甚十郎さんですが その会談会には別の策謀が??

    今回も、左門さん 甚十郎さんをかわいがっているのか? いじめてたのしんでいるのか?
    百物語もとっても面白く それだけで 短編の話なんですが 休憩に入るたび ビビッてくれている 甚十郎さんが たのしいです。

  • なんなのおおおお
    和泉屋、おぬしも悪よのぉ…って感じだった
    初めはそんなに怖くない
    あとからの話がちょっと怖い

    結局人が怖い。読むの大変だった

  • L 浪人左門あやかし指南2

    200ページをすぎるまで肝心な生左門現れず。奇怪な怪談をそこにつなげるのはちと強引では。最後はこざっぱりしてて良かったけど。もっと左門に甚十郎をいじってほしい。

  • 『掘割で笑う女』に続くシリーズ2作目です。
    タイトルからも想像できますが、
    前作より更に怪談話がいっぱいです。
    随所に出てくる怪談は想像すると結構怖いですが、
    何しろ主要な登場人物がみんな面白いし、
    主人公の左門は頭が良くて腕も立つ滅法頼りになる探偵役で、
    必ず最後に丸く収まる時代劇のように安心して読めます。
    ただしミステリーとしては別です。
    怪しげな人物は最初から何人かいるんですが、
    過去の話やら怪談話やら間に沢山入ってきて、
    この話はいったいどこへもっていかれるんだろう・・・と、
    疑問符を飛ばしながら読みました。
    最後にいろいろな伏線が一気に収束して気持ちが良いくらいでした。

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著者プロフィール

1972年、東京都生まれ。明治大学卒業。2008年に『掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南』で第38回メフィスト賞を受賞し、デビュー。怪談と絡めた時代ミステリーを独特のユーモアを交えて描く。『古道具屋 皆塵堂』シリーズに続いて『溝猫長屋 祠之怪』シリーズも人気に。他の著書に『ばけたま長屋』『悪霊じいちゃん風雲録』などがある。

「2023年 『攫い鬼 怪談飯屋古狸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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