6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062766524

感想・レビュー・書評

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  • 表題のってドラマ化されてたのかー
    一言でいうと、長編の高野和明さんほどの勢いがないけど、全体的にあたたかい話で私はスキです。
    のんびり時間があいたときにぺらぺらめくって読むといい本。
    ハラハラはしないけど、まったり読むにはいい本。

    13階段がすごく好きで、あれは何度も読んだなぁ。
    風邪でぐったりしているとき取り出して読み直しちゃうのよね笑。

    表題の「3時間後に僕は死ぬ」がきて、そこにでてくる人物がちょこちょこからんでくるお話。
    非日常的なことがおきるけど、主人公たちがみんなよく考えることを感じている。

    夢をおいかけてはいるけど現実は厳しくお金がなく希望が縮んでしまう生活をおくっていたり…努力しているけど報われず一緒に頑張っているコの失敗を願ってしまったり…

    頑張ったって、それが叶うわけじゃない。
    あきらめようか、でもまだ頑張れる気がする…
    すぐ隣を歩いているかのような人たちです。
    人として誰もが感じてしまうつらいこととか、妬んでしまうこととか、あるある、そうだよね…と思えるので、自分におきかえやすかった。

    「恋をしてはいけない日」が好きだけど、最後恋をしてよかったという言葉がほしかったかな。

    現実うまくいかないけど、前を向いて歩いてみようかな…と思う主人公たちを応援したくなります。

    高野和明さんの本が好きだー!と興奮して読むと、あれ?と思ってしまうかも。
    実際ラストは予想できるし、短編だからもちろんうんと短い。
    けど読みやすいし、1つ1つ雰囲気が違ってよい話だし、素敵な短編集だと思います。

  • ハラハラドキドキしっぱなし!おもしろかったー!
    「時の魔法使い」ではちょっとほろっとして泣いてしまった。
    もしも私も預言者に未来を予言されたら・・・といろいろ考えさせられた。
    運命は決まっているのか、それとも未来はまっさらで自分でいかようにも変えられるのか。
    預言者に「君は幸せな人生を送る。この先、何があっても、未来を信じていればかならず乗り越えられる。もう不安なことは何もないんだ。君の夢は、きっと叶うよ」と言ってもらえたら今どんなに楽になれるかと思った。どんな困難にも勇気をもってのぞめると思った。
    けど現実には預言者なんていないから、自分で自分の未来を信じるしかないんだね。
    幸せな未来は決まっているじゃなくて、自分で決めるんだ。
    幸せな未来は約束されてるんじゃなくって、自分に約束するんだ。

  • 連作短編集でした。人の『非日常』が見える圭史と、圭史に死ぬ未来を視られた美緒が、どうやって未来を変えていくか。また圭史と出逢った人達がどう生きていくか。未来が視えるって羨ましい…と思うけど、でもやっぱり視たくない

  • ハラハラドキドキする場面もあったが、どの話も読了感がとてもよかった☺️

  • 短編の連作好き
    最終編は伏線も多数貼られていて、最後まで着地点がわからなかった
    厭世的というか達観した感のある彼が予知は絶対と言いながらもそれを変えるために取り組む姿勢に好感が持てるし、それが希望や努力につながるように思える

  • (自分用メモ)

    死ぬほど面白かった。冒頭の物語の掴み、話の展開、構成全てにおいて完璧な作品だった。自分に合った本がようやく見つかった気がする。

    起承転結が綺麗にできていて、気がついたら物語に瞬時に吸い込まれていく感覚があった。次の展開を予想するが的中せず、予想を裏切られた驚きと感心を同時に与えてくれる。伏線が散りばめられているため、まさかここが伏線だっだのかと思わせられる部分も多々あった。

    バッドエンドで終わらないところがさらに魅力である。 

    6時間後に君は死ぬでは、誰が犯人なのかを予想しながら読むのが楽しかった。美緒のキャラクターがより物語を面白くさせてた。終わり方が本当に綺麗だった。

    3時間後に僕は死ぬでは、変えられない運命に抗う主人公の姿が醍醐味のひとつだろう。子供の方が運命を変えやすいという部分が心に残った。

    短編集は好きではなかったが、個性的で魅力的な登場人物が努力する姿、心情が変化していく様子が読んでいて感動した。ちゃんと話が全て繋がっていたのが良かった。

    読んだ後にこんなにも良かったと思えたことはない作品である。腑に落ちない終わり方でなくディズニー作品よりも綺麗なのではないかと感じる構成だった。

  • ストーリーの展開が見事。よくこんなの思いつくなと感心しながら読んでました(褒め言葉)。特に「時の魔法使い」と「恋をしてはいけない日」がお気に入りです。

  • 短編はあんま好きちゃうけど追加共通してたから
    大丈夫やった、
    ふらーと選んだ本やったから思いの外面白かった。
    ハッピーエンドじゃない話の方が
    面白かった。未来予知の優男は清水尋也。
    どっかに1カ所めちゃくちゃいい表現あったのに
    どこかわかんなくなっちゃった

  • ファンタジー?SF?
    つまらなくもないけれど、面白くもない?
    セリフに違和感がありすぎて、目が滑って読み込めなかったからか

  • タイトル×高野和明
    刑事モンのサスペンスかと思っていたのに

    なんだこれー!!!!
    感動するやん!!
    これ本当に13階段書いた人なの?!

    いつか読もうと思って長いこと積読してたけど
    こんな面白い本だったなんて

    「時の魔法使い」が一番好きでした
    感想を言うとすべてネタバレになってしまうので
    アレだけど
    また時間がたって忘れたころに読みたい作品
    この短編だけでいいから、定期的に読みたいな

    ここ最近で一番心揺さぶられる一冊でした

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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