晩鐘 続・泣きの銀次 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767958

作品紹介・あらすじ

「あの男を捕まえられるのは、親分しかいないと思います」。
十手を返上、岡っ引きから足を洗って10年。「泣きの銀次」が江戸の町を再び走り回る!

十手と鑑札を返上し、岡っ引きから足を洗って10年。「泣きの銀次」も来年には不惑を迎えようとしていた。小間物問屋の主(あるじ)として細々と暮らしていたある日、銀次は監禁されていた娘を助ける。実は近頃、娘のかどわかしが頻発しているという。「下手人を捕らえるため手を貸して欲しい」と言われた銀次は・・・

感想・レビュー・書評

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  •  宇江佐真理「泣きの銀次」(2000.12、文庫)から、10年のインタバル、作品もそのまま10年経過、銀次は40歳、お芳との間に1男3女を。十手返上、小間物問屋は2度の火事に遇い、今は小売店の主に。「晩鐘」、続・泣きの銀次、2007.11刊行、2010.12文庫。かどわかしに遭った備後屋のお菊を助けたことから、再び十手を。今回は女性を殴り殺すことに快感を持つ外道の侍が相手。銀次の次女お次も攫われ危険な目に。やっと捕縛した際はほっとしました。涙もろくなった銀次。死人が出た時だけでなく、情でもらい泣き。

  • 2022年5月3日
    宇江佐さん、いつも面白い。
    子どもたちの無邪気さ、
    可愛がりかた、
    武家と町人の蔭間の会話
    年齢や流行り物
    みんなみんな鮮やかに見えてくる。

  • 10年もたって書かれた続編。
    前作と同様、犯人を追い、長い話に。
    そしてよく人が死ぬ。
    銀次みたいなセリフを口にしてみたい。

  • 切ない。けど、面白い。

  • 銀次もいろいろあって40歳!
    岡っ引きから足を洗い10年
    ひょんなことで再び十手を!

  • 泣きの銀次シリーズ。

    あれから10年経ってるのか。
    相変わらず,宇江佐さんは終わり方が素っ気ない。
    それですっきりするときもあるし,淋しいときもある。

  • L 泣きの銀次2

    伊佐次のように、突然10年後。惜しい!二冊目でもう40だなんて。お芳との間に子供もいて一安心。銀次が十手を返していたのはびっくりだし、勘兵衛が臨時廻りになってたのは寂しい。それに政吉には残念。

  • 文吉シリーズ

  • 前の作品である「泣きの銀次」よりも好きだ。所帯を持って10年経った銀次はそれまでの岡っ引き時代よりも魅力的だし、周囲の人物の面白いこと。出会い、裏切り、悲しい別れ、どのエピソードもこの銀次でなくては面白くないであろう。叶うなら、盛吉が後を継ぐ話も読んでみたい。

  • 泣きの銀次シリーズの復活をまずは嬉しく思う。前作から10年後の銀次は十手を返上し所帯を持ち、一市井の人となったが、ある事件に関わったことをきっかけに再び岡っ引きになる。
    登場人物の個性が際立ち、悪人を追う銀次の姿はまさに「颯爽」。相変わらず死人に涙する銀次だが、仲人として涙する銀次も見たかった。

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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