カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)
- 講談社 (2011年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062769778
作品紹介・あらすじ
ど派手なペテン、仕掛けてやろうぜ!!
「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品
道尾秀介の大人気作品がついに文庫化!
第62回日本推理作家協会賞受賞作品
人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに!
感想・レビュー・書評
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うーんなるほど!とは思ったけど、途中までずっと退屈してしまったので星3つ。
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最後の最後に"ド派手なペテン"にかけられていることを理解し、爽快などんでん返しを喰らいました。分かった上で2度目を読んでみたい
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久しぶりに達成感を感じる読後感でした。
借金取りに追われて家族を失い、詐欺師として生きてゆくことにした主人公のもとに、不思議な縁で同じように苦しめられた人たちが集まります。
もう、負けたままでいるのは嫌だ、とばかりに闇金業者に逆襲を計画します。暴力では決して敵わないので、「頭」を使う詐欺師ならではの方法で。
実は登場人物たちの過去にはそれぞれに因縁があったり、「あっ」と驚くようなどんでん返しがどんどんと続いたりと、決して短くない小説ですが、ページをめくる手が止まらず、一息に読み切ってしまいました。
こんなに気持ちよく「騙された」のは久しぶりかもしれません。復讐劇の展開は爽快ですし、迫りくるピンチは緊張感があります。そして結末も見事でした。 -
ミステリーと言えば不穏!!という概念を覆されましたねぇ…むしろちょっと感動。
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道尾秀介さんの著書はこれが初読書。
登場人物達が活き活きしていて読んでいて飽きない。ストーリーも最後まで伏線を残していて一気に読み終えました。
小説のタイトルに込められたメインテーマを上手く活劇調のストーリーに落とし込んでいてこれもお見事。
続編があるようで‥。登場人物達のその後も気になるし、早めに読みたいな。