誘拐児 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.12
  • (13)
  • (78)
  • (173)
  • (45)
  • (10)
本棚登録 : 895
感想 : 99
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770132

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 第54回江戸川乱歩賞受賞作品。終戦の翌年誘拐事件が発生した。その15年後事件がまた動き出す。そして、誘拐された子供の行方が明らかになっていく。
    終戦後のドタバタ、疎開などの特殊事情の元成立した事件だが、子供の行方のんびり謎解きが、面白い

  • 殺人事件を追う刑事、自分の出自を探ろうとする主人公など、いずれの行動にも不自然さがなく、すんなりと物語世界に入り込めました。
    ただ、冒頭の身代金の受け渡しの場面から「この先一体どうなっていくのだろう」と期待が膨らみましたが、終盤はどんどん萎んでいくような展開でした。謎解きの部分も少々判り辛かったです。

  • 最後にグングンっと、色々謎解明するあたり、
    なんか江戸川乱歩賞っぽかった。

    前半ぐっとスリリングな展開で引き寄せられた割には、
    とちゅう誰た感じがするかなあ。

    その分最後がちょっと急すぎた感じを受けた。

  • 登場人物が多くて誰が誰だかわからなくなる。個性があればわかりやすいが…

  • 1212 構成や伏線の張り方は面白かったが、全体的に盛り上がりが欠けて単調でした。またも江戸川乱歩賞作品とあって期待し過ぎたかな。。。第54回授賞

  • 終戦直後に起こった未解決の小児誘拐事件。
    15年後、とある殺人事件をきっかけに再びこの誘拐時間が動き出す・・・

    2つのチームの視点が交互に、時には交わりながら描かれる。
    実にスピーディで真相が分かりにくい描写は作者の筆力によるもの。
    最後まで読者を飽きさせることなく、エピローグまで一気に読了した。

    決して著名な作品ではないが、ミステリーの良書といえよう。

  • 【背表紙】
    終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。
    《使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有楽町カストリ横丁》という脅迫状に従い、
    屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子供を連れて逃げてしまう。
    そして15年後、とある殺人事件を切欠に、再びこの誘拐事件が動き出す。

    。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *

    男の人が書いた本って感じw
    始めは、少し退屈でダラダラと読んでいくうちに、
    中盤以降辺りから徐々に面白くなりひき込まれていきました。
    設定がしっかりしているなーと感じながら、終盤はグイグイ読み続けました。
    結末は、綺麗なのですが、、、なんというか、、、。
    終盤にひき込まれたからか、オチがあっけないというか、、、
    もっとスカッとしたかったですぅ。

  • 詰め方に緻密さは感じるが、登場人物が多すぎて誰が誰だか途中で分かりずらい。一人一人のキャラを記憶に残せていないかな、と思った。ただ、ミステリの王道的な構成だと思う。

  • 普通だったかな??

  • 終戦直後の昭和21年、ある資産家の息子が誘拐された。
    現金の受け渡しは人がひしめく闇市。犯人は警察の十重二十重の監視を潜り抜け事件は迷宮入り。
    そして15年後の殺人事件をきっかけにまたその誘拐事件が動き出す。

    登場人物が自分の足で手がかりを少しずつ見つけていき、その結果過去の事件と現在の事件がひとつの線でつながるっていう、自分が好きなタイプの作品。
    現代を生きる自分達には経験できないことだけど終戦直後の生きていくだけで精一杯って時代背景をもっと書いていればもっとよかったかな。
    最後のシーンもハラハラした。

全99件中 41 - 50件を表示

著者プロフィール

1958年東京都生まれ。2000年「影踏み鬼」で第22回小説推理新人賞を受賞し、デビュー。01年「奈落闇恋乃道行」で第54回日本推理作家協会賞(短編部門)候補となる。08年『誘拐児』で第54回江戸川乱歩賞受賞。14年「墓石の呼ぶ声」で第67回日本推理作家協会賞(短編部門)候補に。17年『真犯人』で第19回大藪春彦賞候補になり、18年にWOWOWで連続ドラマ化。他の著書に『人さらい』『左遷捜査 法の壁』『左遷捜査2 迷宮入り事件』『冤罪犯』など多数。

「2022年 『時効犯』 で使われていた紹介文から引用しています。」

翔田寛の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×