- Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062770163
作品紹介・あらすじ
坂を滑り落ちる巨大な御柱に、男たちが荒々しく群がる「御柱祭」。75頭もの鹿の生首が捧げられた「御頭祭(おんとうさい)」。長野県・諏訪大社に伝わる、これらの奇祭を調べるため、同地を訪れた桑原崇と棚旗奈々は、不可思議な連続殺人事件に遭遇。御柱―御贄柱―怨念柱。千二百年続く謎が解けたとき、事件の真相も明らかに! (講談社文庫)
感想・レビュー・書評
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もうすぐ御柱祭だ。 国譲り伝承にはある権力者の影がちらついて・・・ 国譲り神話って、結局は侵略戦争を仕掛ける、ということに他ならないと思う。だからこそ人を神格化し、恐れるわけだ。その怨み、辛みは祭りや社にその面影を残し、今に伝わっている。 読みづらさは相変わらずだが
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いつもながら歴史の一つの見方として眼から鱗です…私が付いて行けてなかったせいか、いつもの切れ味が今ひとつだった感じです
この後、奥さんに回すのですが、戻ってきたら、もう一度読み直そうと思います -
なんか、物凄い勢いで謎が提示されたと思ったら、そのまま置き去りにされたものが少なくないような。
四方に立てる御柱の長さがちょっとずつ違うとか、入ってすぐ右のが一の柱ではなく二の柱なのはなんでか、とかはなんだったんだ。 -
歴史の新解釈として面白い。
ミステリではない。 -
いつもより読みやすかったー
物語をかき混ぜるさおりがいないからか?
鴨志田くんや友達が沙織のちょっと歴史詳しいパートを担当の方って感じ。 -
奇祭・御柱祭の謎を解く。そもそも何が謎なのかをほぐすことから始めるので、よく知らない題材でも読み終えた頃には一気に詳しくなれる。シリーズを貫く歴史観の、応用編といったところ。
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事件の解明までには犯人は検討がついたのですが、いくらタタルくんのいう人それぞれとはいえ理由が今を生きるひとにはちょっと足りないかな。蘊蓄は相変わらずためになります。かわりばんことかなるほどと思えます。
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図書館にて借りる。あのお祭り何であんなことするんだろうって思ってたけどそういう解釈できるのか。
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今回は2人旅、となってしまったお祭りへの旅。
その地で待ち受けていたのは、彼の中学校時代の同級生と
前の事件で一緒だった女性の妹と、彼らの近所に住む女性。
結局最後には事件に巻き込まれました?
妹さんは最初に予備知識として出てきただけ。
そしていつもの大きな熊(仮)は出てこないかと思いきや…。
しかしこれをするに当たって土地を売ったのかと思うと
ものすごい頑張りです。
それをいうなら、今回のお祭りに対し導き出された答えも
そこまでするのか!? と驚くものです。
言われると納得、なものですが。
極端な話、と言われましたが、理解できない、という点では
確かにどちらも一緒。
本人にしか分かり得ないものがある行動を
きちんと説明されても分からないものです。
むしろ本人でさえ説明できない場合もありますし。
ところで、近場に置いた動物達。
彼らは一体どこから仕入れてきたのでしょう?
自力捕獲??