浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773010

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり難しい。
    それでもおもしろいと思えるのは、やはり浜村渚が可愛いからだろうか。

    いたるところに伏線があり、謎も一つではない。
    何か一つ分かっても、それだけで全て理解することは不可能で、いつの間にかどっぷり浸かってしまっている。

    本当に、数学が得意だったらどんなによかっただろう。
    学生の頃に出会えていたら・・・と、このシリーズを読むたびに思ってしまう。

  • 今回のテーマは、タイトルから察する通り「フェルマーの最終定理」

    初の長編ということもあり、どうかなー?と思いながら読むと、
    やはり引き込まれてしまいました。

    話の途中で出てくる「15パズル」や「天秤と金貨」の問題も面白いです。多分一人じゃ解けないけど(笑)

  • 浜村渚シリーズ、いつもながら数学オンチの私にも面白い!
    今回は数学オンチの私も知っている「フェルマーの定理」がテーマ。
    その証明に懸賞金すらかかった超難問なだけに、今回ばかりは数学パートは難しかった…。

    メインテーマの密室殺人事件のトリックはそんなに意外でもなかったけど、
    ホテル・ド・フェルマーの前オーナーの遺産にかかわる謎ときはゾクゾクした。
    パスカルの三角形がホテルの各階に忍ばせてあるのを解き明かすプロセスは感動を覚えた。

    今回は渚の「数学愛」だけでなく、武藤の「数学好きへの敬愛」がものすごく色濃く表れていて、続編の期待がますます高まりました。

  • 今回、ミステリーの方が話の大筋で数学はその傍らに置かれてるよーなぁ・・・たださすがに毎度のことながら数学にはびっくり。わかりやすく面白く書かれてるので面白い!

  • 長編。ちょっとだれている感じ。あんまり浜村渚が出てきません。

  • 事件で島に行かねばならなくなった、対策本部の大人と数学少女。
    しかし迎えにきた刑事が連れて行ってくれたのは
    行くはずの島とは別の島。

    数学好きのための島、というわけで、あちらこちらに数学だらけ。
    そして出てくる登場人物も、数学の人の名前。
    ある意味、歴史がわんさか出てきます。
    知らない定義だらけですが、そういうのがあるのか、と
    またしても知識が増えていく状態w

    今回は初の長編、初の刑事が推理(笑)
    とはいえ、最後まで読んでいくと、偶然というか必然というか…。
    しかも落ちはそこか! でしたし。
    ホテルの謎もきちんと解明され、双子が『動いて』はいけないわけも分かりました。
    数学ってすごい、という前に、それが分かった数学少女がすごいです。

    中に出ていた、数学雀、面白そうです。

  • 自分が数学好きではないのはともかく、登場人物たち(と作者)の数学に対する愛情だけはイヤというほど伝わってくる。
    中学生くらいの時に読んでいたら、もう少し数学が好きになっていたかなぁ?と思わせる点は、『博士の愛した数式』に通じるところがあるかも。
    なので、中学生のムスメには是非読ませたいと思う。

    このホテルはちょっと泊まってみたいかも。
    双子が20年間ホテルの2階を離れなかった理由はすごかった。
    あの読者への挑戦状、分かった人っているのかな?

    ちなみに、数学が好きではないのに、あとがきで作者が薦めているサイモン・シンの『フェルマーの最終定理』は何故か持っている。
    しかも文庫じゃなくてハードカバーの方(笑)。
    買ったときの自分は、何を考えていたんだろう?

  • このシリーズ、好きすぎる。自分自身、数学好きということもあるが、謎を解くのが中学生の女の子という設定が良い。
    伏線の回収が鮮やか。今回のはぐっときた。
    フェルマーの最終定理、今度じっくり読んでみようっと。

  • 今回も数学を楽しませてもらいました。武藤さんも活躍したし。相変わらず渚は可愛いし。渚の好きな人って一体全体誰なんですかねぇ~……。  
    作者からの挑戦状は5分だけ考えて投げ出しましたが、最後まで読み終えて、投げ出して正解だったと思いました(笑)   
    しかし最後の遺産の謎の解明のところは読んでいて鳥肌が立ちましたねぇ。凄いです。  
    でも動機がちょっといただけないかなぁと思いますね。政府の言ってる事を肯定してるようにも思えます。   
    そして最後の最後で、ロリコンかよぉ! と、ツッコまずにはいられませんでした(笑)   
    早く次が読みたいです。

  • どこら辺が1/2なのかと思ったら、本筋とは関係なかったからなんですねー。

    渚ちゃんうらやましいです。数学が出来るとあちこち旅行に行けちゃうんですね…(曲解)

    トリックとしてはなんだかなー・・・とは思いましたが、今回も数学の話がたくさん出てきて面白かったです。数学嫌いな私ですが、こういう小ネタを知るのはすごく好きです。自分で計算しなくていいからかもしれないですが。
    キューティーオイラーちゃんが出てきたので私としては満足です。笑

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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