天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775892

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第2巻、江南(カンナム)のクワン王子との交流をきっかけに、イウォル王子そしてソニンは成長します。正直イウォル王子よりクワン王子の株が上がる。爽やかイケメンで、妹思いで、少し影のある男って最高!(笑)イウォル王子が自分の非を認め考えを改める姿を見習いたい。自分のこと棚に上げて他者を見下す、嫌なことですが私もしてしまうから。少しずつ改善したい。また、ソニンは天山の巫女ならではの悩みを抱えていることに、とても納得した。1巻より2巻の方がよりキャラクターの内面が見ることができ楽しめました。

  • 良かったです。イウォル王子とソニンが、苦しみながらも学んで行く姿に、時にハラハラさせられ、時に誇らしく思わされ…。今回は、特にイウォル王子は大きな一歩を踏み出しましたね。
    逆にクワンにはがっかりさせられました。クワンは、もっと民を思ってると思ったのになぁ。頭の中に復讐しかない王子なんて、ただのバカ王子だと思う。
    そりゃ酷いことされて、村の皆と母上の仇が打ちたいのは分かる。でも、それなら、国のためになる形をも描いてみせてほしい。王妃の一族が国をダメにしてるのは分かり切ってるのだから、王妃だけ、首だけ挿げ替えてもなんにもならないでしょうに。
    復讐さえも道具にして、豊かに国が育つよう、あまねくしろしめす。それが王子の気概というものだし、そこまでして、一人前でしょ?
    あんた10代の子供じゃないんだから!
    まぁでも、ソニンやイウォルとの出会いが後々彼をもっと変えてくれると信じてますよ。

  • シリーズ第二弾

    江南でクワンが渦の目となった騒動に巻き込まれるイウォルとソニン
    その騒動の中、ソニンの無欲・無我と無謀とも思える行動力で切り抜ける。

    ソニンはやさしいね。

    ソニンとイウォルはこれから何を経験し、どの様に成長していくのか?
    ソニンは無欲・無我のままでいられるのか?
    でも優しいソニンのままでいて欲しい。

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著者プロフィール

1969年、福島県南相馬市生まれ。2002年、「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年、「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題・加筆した『天山の巫女ソニン1 黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回日本児童文学者協会新人賞を受賞した。「天山の巫女ソニン」シリーズ以外の著書に、『チポロ』3部作(講談社)、『羽州ものがたり』(角川書店)、『女王さまがおまちかね』(ポプラ社)、『アトリと五人の王』(中央公論新社)、『星天の兄弟』(東京創元社)がある。ペンネームは、子どものころ好きだった、雪を呼ぶといわれる初冬に飛ぶ虫の名からつけた。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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