大江戸妖怪かわら版3 封印の娘 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062776257

作品紹介・あらすじ

雀が恋に落ちたって!? なんでもお相手は座敷牢の中で暮らす美しい白鬼だそうだ。彼女はどういう訳か結界の外には出られないんで…

感想・レビュー・書評

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  • 安定の香月先生の脳裏に映像が浮かぶような江戸の美を書き表した作品。
    年の瀬の江戸の活気ある情景や行事がこと細かに華やかに、また妖しく書かれていた。
    みんな大好き鬼火の旦那が今回は割と出てくるので歓喜でした!

  • 2017.6.17読了。銭湯でポーの姿に見惚れているモノとは私のことかな?この世界の食物事情が気になる。河豚も軍鶏も料理として存在するようだが、生息しているのか養殖しているのかはたまた「輸入」しているのか…この世界だけの食材や料理は出てこないのかな?雀はいい先輩と上司に恵まれてて羨ましいなぁ。特にポーの存在が素晴らしい。猫特性はもちろん魅力で癒しなのだが、外地からの移住者というところで雀にとって移住と言語の面での手助けとなってるのが良い。まわりの方々も失敗した時のフォローもしてくれるし‼︎仕事的にも精神的にも身体的にも!そして雀は失う怖さは知らなかったんだね。知れてよかったね。年上の綺麗なお姉さんも羨ましい。私なら美しい女に喰われるなら本望だ。江戸を舞台にした物語は結構読んできたつもりだけど、これが一番江戸言葉が出てくるな。この厚さだと一冊一週間程度で読めるからさくさく進む。さて次だ次。

  • 978-4-06-277625-7 c0193¥448E.

    大江戸妖怪かわら版 ③ 
    封印の娘

    著者:香月日輪(こうづき ひのわ)
    カバー装画:中川 学

    発行所:株式会社講談社

    2013年8月9日 第1刷発行

    ※本書は2007年9月に理論社より 「大江戸妖怪かわら版 封印の娘」として刊行されました。


    裏表紙より
    魔都大江戸で年越しをしたかわら版屋の少年記者・雀。新春早々、仕事仲間の桜丸やポーと連れ立って歌舞伎見物へ出かける。日吉座の花形訳者・蘭秋のあでやかな魅力とともに、物語に惹かれた雀は、脚本を書いたのが、雪消(ゆきげ)という白鬼の娘であることに驚く。美しく若い女の姿をした雪消は、ある理由で座敷牢の中にいた。

  • ただ一言。
    好き

  • 文庫落ち。大矢博子さんの解説が秀逸。

  • 大江戸の年の瀬、年明けから始まる巻。新たな出会いと、それにまつわる出来事。座敷牢の雪消さんて、また設定が良い。夢中になり過ぎて仕事放ったらかして怒られた後の、雀の頑張り具合が素敵。そして事件。雀がこども返りしたみたいに鬼火の旦那にまとわりつくのがなんともかわいい。にしても江戸言葉、乱用しすぎじゃないだろうか。洒落がだんだん鼻についてきたわ・・・。雀は現代日本から来たわりに、馴染むのが早いな!

  • 読み終わりました!

    後半は、もう目がウルウルしました。:゚(。ノω\。)゚・。
    涙が止まりませんでした…

    ラスト良かった。。



    解説も読みました!
    この巻から第2ステージなのですね♪
    雀にこれからどんな出会いが待っているのか
    成長が楽しみです(〃^^〃)

    次の巻はもうすぐ発売されるので、待ち遠しいです♡♡


    あと、前のレビューで洒落のこと感想を書いたので
    解説でそのことについて触れていたのが
    嬉しかったです!

    香月さん自ら考えて洒落を作ったのかなと思ってました。
    本当に昔からあったんですね!!!


    洒落の意味も最後に載っていて、
    楽しみに読んでいました!こういう意味なんだなって勉強になります(笑)

    例えば『料られる』という言葉があったのですが
    最後の洒落の意味を見るまでは、
    『料られる』の言葉。。雀食べられちゃうの?!と思ってました(゚Д゚;)

    あと『佐太郎』って名前じゃなかったんだ。。

    違ったんですね…(笑)


    洒落はユニークな言葉が多いですね!

  • 面白かった!

    雀が大泣きする場面が微笑ましい(笑)
    雪消の定めと言うか境遇が綺麗だった。

  • 自分の人生を精一杯生きる。
    美しいものは美しい。

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著者プロフィール

和歌山県生まれ。本シリーズの第1作目で産経児童出版文化賞フジテレビ賞受賞。「ファンム・アレース」シリーズ(講談社)「大江戸妖怪かわら版」シリーズ(理論社)など、YA(ヤングアダルト)小説の作家。

「2023年 『妖怪アパートの幽雅な日常(26)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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