- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062776288
作品紹介・あらすじ
立ちはだかるのは、人情という名の謎。日本橋で発見された女性の絞殺死体。着任したばかりの刑事・加賀は、この未知の街を歩き回る。
感想・レビュー・書評
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最初短編なのかと思ったけど、一繋がりの長編だった!シリーズ一気読みしてるから、加賀くんの成長がとてもわかって良い…彼の考えの軸、良いなあと思う。
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加賀恭一郎シリーズ、第8作。
ある殺人事件を軸に、短編でいくつかの家族の話で繋がっている作品でした。
それぞれの家族に、普段はおもてには出さない思いがあり、歪みあっているようで、実は陰ではこっそり感謝していたなど、人情溢れる話がよかったです。そんなひとつひとつを加賀さんが調べ上げ、事件解決後も、その家族を立ち直らせるきっかけをつくってあげることも。
「何者でもありません。この町では、ただの新参者です。」とは、さすがです。
読みやすくて、相変わらず緻密な捜査をする加賀さんにワクワクし、犯人もその動機もわかり、すっきりととても面白かった。 -
東野圭吾さんの本はいつも犯人だと思う人がコロコロ変わる。コロコロされているのは私の方だナ
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一つの事件において、聞き込みをはじめとした沢山の捜査が行われ、分かった事実や人間関係のその一つ一つに物語があることを改めて理解させて頂いた。
刑事さんは流石ですね。
それぞれのストーリーが最後に繋がり、読み終えた後にスッキリしました。他の読者様もコメントされていましたが、私も日本橋を散策したくなりました。 -
それぞれに物語があって面白かった。
最後まで繋がる??と思ってたけど
ちゃんと繋がってて感心。
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かなり前にテレビドラマを見たきり原作を読んでなかったのだが、今回読んでみて、いやぁなかなか面白い。
単なる推理ものとは違う、それぞれに味わい深い話。一見、事件とは関係ないように見えながら、加賀さんの鋭い視点により裏に秘められた真実が浮かび上がる。
殺人事件を扱っているのに、こんなに心温まる話が散りばめられてるのって、なかなかない。
人形町を歩いてみたくなる。 -
連作短編小説とも長編とも取れるような構成の一冊。
個人的に、これまでの加賀恭一郎シリーズで最も心に残る作品となった。
「加賀さん、あんた一体何者なんだ?」
「ただの新参者です」
こんなセリフをサラリと言える加賀恭一郎、もし自分が女性なら、惚れていたかもしれない。
事件の捜査によって明らかになるのは犯人や犯行の動機だけではない。
周囲の人間一人一人のドラマがそこにはあり、その中心に加賀恭一郎がいる。
どの話も心温まり、目頭が熱くなった。