- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062776981
作品紹介・あらすじ
下町の粋を持った池波正太郎と、山の手育ちの山口瞳。二大人気作家を間近に見て育った、瞳の息子による洒脱エッセイ。文庫書下ろし。
感想・レビュー・書評
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山口瞳の息子である著者が、付き合いのあった池波正太郎の思い出や印象を自分の父親と比較しながら描いたエッセイ。身内の山口瞳に比べて池波正太郎の方を褒めて書いてあるのは当然だとしても、やはり池波正太郎はかっこいい。せっかちで早口のため「山口君」が「やまっちくん」と聞こえたなどのちょっとした話が面白い。
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池波正太郎と山口瞳に交流があるとは知らなかった。それぞれの対照的な男しての生き方が面白かった。
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山口瞳さんの長男・山口正介さんによる書き下ろしエッセイ。
池波正太郎さん、山口瞳さん、ともに東京育ちの二人の作家に間近に接してきた山口正介さんが、二人は似ているのか、違うところがあるのかを、作品から引用したり、エピソードを披露しながら、探っていく。
瞳さんの文章は結構読んでいるけれど、池波正太郎さんの文章はあまり読んでいない私には、よくわからない、ぴんとこないところも。
池波さんの作品も、機会があれば、もっと読んでみよう。そうすれば、あ、あれは、こういうことか、と思うことがありそうだ。 -
池波さんの弔辞を読んだのが山口瞳さんだということを忘れていた。