- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062777445
作品紹介・あらすじ
「検屍官」シリーズ第20弾。スカーペッタのもとに、カナダの化石発掘現場で撮影したと思しき、耳の断片を映した謎の画像メールが寄せられた。一方、ボストンの湾内では女性の変死体が発見される。被害者はマリーノのツイッター交信相手だった。疑惑をかけられたマリーノを救えるのか。二つの事件に関連はあるのか。スカーペッタが動く。
感想・レビュー・書評
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冒頭のシーンにある、耳の断片を写した画像メールが送信されたことの謎は解らないまま下巻へ。
メールを受信したところへ女性の変死体が発見されたり、嫌がらせとも思える裁判への召喚や、裁判所で繰り広げられるケイへの理不尽な扱い。
裁判所からCFCに戻れば戻ったで、何故かベントンや市警の刑事やFBIの捜査官がいてケイの指示も聞かず勝手に遺体の検査が始められている。
しまいにはマリーノも市警の刑事に別室に連れて行かれて…。
冒頭のメールのことを忘れてしまい、この先どうなるの?と気になって一気に読みました。
下巻が楽しみです。 -
中身に比べて値段が高すぎる。そして高くするために上下巻にわけているとしか思えない…。
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どこまで読んだか忘れてしまう〜。ルーシーがだいぶ大人になったな…
主人公モテすぎる展開はもうお腹いっぱいだ -
カナダの化石現場の動画。耳の断片の写真。二つのファイルがメールに添付されてスカーペッタのもとに送られて来た。古生物学者が行方不明になっている。妻殺しの容疑をかけられた夫がスカーペッタの出頭を要請している。ボストンの海で巨大なウミガメが引き揚げられる。そのロープに女性の死体が絡まっている。一気に様々なことが起こるなか、マリーノが疑いをかけられFBIに引っ張られてしまう。
こうして同時多発的に発生したすべての出来事が何らかの形で一冊の本に集約してしまうのが、パトリシア・コーンウェルという作家の特徴だと言っていい。謎の風呂敷を広げに広げておいて、あっという間に収束してしまうことを不満に思う点もないではないが、謎の大風呂敷の広げ方に関してはこの作家は上手だと思う。そして、そこに神経質なまでの仲間たちとの関係があり、距離感があり、抱擁や口論が多発する。女性作家ならではの、サスペンス内ホームドラマの構築。
本書ではマリーノがジョーカー役。ベントンとの恋敵の女性捜査官が、スカーペッタへの嫉妬心とベントンへの独占欲ゆえに、マリーノのかつての唯一の罪を、古生物学者みたいに発掘してはスカーペッタに投げつける。狂気のような個人怨恨が組織内であるにも関わらず泥沼化してゆくのも、検屍官シリーズではもはやお馴染みだ。上司と部下、同僚、恋敵、そういった身近な中からサイコパスのようなキラーたちが頻出するのも、このシリーズの常道。そんなにシリアル・キラー(またはその犠牲者)がスカーペッタの周囲に密集している現象はとても不自然なのだが、それらがなければ成り立たないのはシリーズである以上致し方ないところか。
そうした金太郎飴現象はこの作品でも健在。またか、との思いに駆られる大団円となり、もう犯人なんてどうでもよくなってしまうのだけれど、今回は古生物学者の失踪や巨大ウミガメが釣り上げられるなど、海洋アドベンチャー要素もあって冒険小説としての読みごたえなどもあり、楽しく読めた。個人的には一旦は遠ざかっていたシリーズだけど、徐々にリアルタイムに追いついて来ています。 -
かなり久しぶりに同シリーズを手に取りました。読んで確信しましたが確実に何作か飛ばしている。職場は変わってるしベントンとは結婚しとる。でも変わらずMMK(モテてモテて困る)スカーペッタ先生健在。
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一時、サイコな雰囲気を出していましたが、普通のサスペンスに戻ったようです。
仕事熱心と思って居たFBI捜査官ですが、なんだかなぁ。 -
久々のスカーペッタ。
新刊がもう既に2作品も出ているのに…
今回はマリーノがまた酒を飲み始め、ツイッターにはまり、犯人の術中に陥る。
また新しい情報を知ることが出来た。オサガメという巨大なカメ。
恐竜の名残を持ち一生に一度産卵をして、ずっと泳ぎ続けるという。実物をみてみたいとも思うが、この本を読んだ後では気軽にそんな事を考えてはいけないという気持ちにさせられました。
化石発掘に人生をかける女性考古学者の失踪、ミイラ化した死体、失踪した妻の殺害犯人として捉えられている億万長者など謎が多い題材を元にどんどん展開されていきます。
続きは下巻で。 -
☆3.6
またしてもマリーノがやらかした。
リッチモンド時代からの腐れ縁なのはわかるけど、もう少し何とかした方がいいんじゃないか?
スカーペッタ、すっごく優秀なのは過去19作通して知ってるけど、上司としての部下管理能力が欠けてるんじゃないの?
部下が問題を起こすの何回目だよ。
ここから下巻がどうなっていくのか楽しみでもあり、不安でもあり。 -
2012年発表
原題:The Bone Bed