- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062817332
作品紹介・あらすじ
「総ルビつき原文」と著者オリジナル現代語訳つき! 読みにくいと敬遠されがちな古典がこんなに分かりやすく、面白く「すらすら読める」!
人生論としても読める世阿弥による至高の芸能論は、現代人にとってぜひ耳を傾けたい言葉に溢れています。
古典が私たちに伝えてくれる「知っておきたい日本人のこころ」が、新鮮な響きであなたの胸に染み込んでいきます。
感想・レビュー・書評
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You Tubeのアバタローさんがこの本を紹介しており、興味が湧いたので読んでみました。
この風姿花伝は伝統芸能である「能」の演技、演出などについて書かれた秘伝書ですが、能のみならず、現代の一般人でも使えるようや事物の捉え方、考え方も書かれており、とても参考になります。
非常に簡単に、分かりやすく書かれているので、能の知識ゼロの私でも読めました!
ずっと秘伝書として受け継がれていた本を読むことが出来るとは❕
ぜひぜひ読んでみてください詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コロナのせいで予定していた能楽公演がいくつも中止になりました。このブランクに原点ともいうべき古典を再読しました。高校時代、初めて読んだ時は高邁な思想書という印象がありましたが、歳月をおいて読むと極めて論理的実用的な芸術論であるとわかります。思い入れが強いせいか林望さんの現代語訳は饒舌で、原文の方がわかりやすい部分がありました。
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フリガナ付きの原文と現代語訳が並列されているので、原文に興味がある方にはオススメ。各章ごとの著者の解説が面白く、理解が深まったように思う。ただ「神儀に云く」の章が省略されているので、注意が必要。
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少々難しいが、高校生の時に読みたかった。年来稽古条々は芸の世界の以外でも通ずるところがありハッとさせられた。「秘すれば花」などの姿勢も参考になる。しばらくした後、読み返そうと思う。
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今の時代に通ずるものが多すぎる。
これはすごい! -
資料として必要だったので読んだ。触りとして読むのが目的だったので、すごく分かりやすく、面白かった。
特に、舞う感情とは逆の感情を心に持てという部分が印象的だった。
生きていく上で心に留めたい大事なことがたくさん書いてある。そこも良かったのだが、特に興味深かったのは、分かりやすい現代語訳にしているせいか、当時の南北朝時代の能の家系や演劇人、玄人の世界を垣間見えたことが一番面白く感じた。
この本を皮切りにさらに深く掘り下げたいと思う。
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『世阿弥最後の花』(藤沢周著)で興味をもち、岩波の『花姿風伝』を手に取るも壁を感じ、本書にたどり着いた。現代語でわかりやすく書かれており、とてもありがたい。とても理知的で本質的。
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【目次】(「BOOK」データベースより)
古典はむずかしくない/風姿花伝/風姿花伝第一 年来稽古条々/風姿花伝第二 物学条々/風姿花伝第三 問答条々/第五 奥儀云/花伝第六 花修云/花伝第七 別紙口伝/『風姿花伝』とは何か -
若林さんがテレビで紹介してたので、読んでみた。とても読みやすかった。仕事論として、人生論として読めるものだった。これから悩んだ時に、パッと手に取って、一節を読む、そんな付き合い方をしていくかもな。
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能、というのはもっとお堅くて一方的なものだと思っていた。しかし観客やその日その場の雰囲気に合わせた演技をするのが良い、など書かれていてこれから初めて能を見に行く者としては少しホッとした。またいわゆる根性論のようなものではなく、柔軟で合理的な理論だったのが良かった。だからこそ、現代でも変わらず演じられているんだと納得した。また人間の本質を捉えるような文章も多く、考えさせられる。まさに人生論ともいえるものだと思う。
芸事に携わる者だけでなく、一般の人にも当てはめて言えるような言葉が多く、勉強になった。基礎がしっかりなければ何をやってもうまくいかない、というのはよく言われるが今回読んで改めて身に染みた。私も自分の幹を探して固めてから、枝葉を付けて豊かな人間になりたい。