ケータイ料金は半額になる! (講談社BIZ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062821018

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと古い本だったので、現在(2012/03)から考えると、少し
    うーん、というところはあったが、全体としてはたいへん読みやすかった。

  • MVNOやプラットフォームのオープン化など、どことなく分かりにくいテーマについて割ときちんと書かれています。ずいぶんとアンチキャリアな内容ですが、市場が飽和しつつある中で、まだまだこれからも競争環境の変化があるんだろうな、と思います。

  • 「次のインターネットビジネスの主戦場はモバイル分野になる」

    「iPhone3G・・・インターネット的自己責任型モデル」「モバイルミー・・・自分の作業環境を持ち歩くことを可能にしたクラウド(雲の上)サービス」

    「ライフログ・・・個人の行動履歴をコンピューター上に保存すること」「行動ターゲッティング広告」

    「ウエッブ3・0とは、膨大な情報の海の中から、自動的にあなたが好むお勧めの情報を抽出して知らせてくれる仕組み」

    「マッシュアップ・・・グーグルなどがネット上で公開しているプログラムを組み合わせ、少ないコストで短期間にネットサービスやアプリケーションを構築する。グーグルに直接関係のないウエッブサイトにグーグルマップが使われている。人のふんどしで相撲を取る」

  • ビジネス選書


    ケータイ料金は高すぎる


    ◆日本の携帯電話、いわゆる「ケータイ」の契約数は1億件を突破し、
     数字上は「国民1人1契約時代」となった。
     今や、国民的な超巨大インフラとなったのだ。

    ◆このケータイの料金については、多く人が「高い」「仕組みが複雑」
     「自分に適したコースが他にあるかも」などなど、漠然とした不満
     を抱き「もっと下がって欲しい」と願っているのではないだろうか。

    ◆事実、購買価格比較サイト「カカクコム」が08年4月に実施したケ
     ータイ料金に関する意識調査では、6?7割のユーザーが「現状の
     ケータイ料金は高いと感じている」という結果が出た。

    ◆草創期からケータイの世界の取材を重ねていて、最近痛切に感じる
     ことは「この国のケータイ料金が高止まりしているのは、構造的な
     問題ではないのか」ということだ。

    ◆日本の携帯電話ビジネスには、特徴がある。NTTドコモやau、
     ソフトバンクモバイルなどの携帯電話事業者、いわゆるキャリアが、
     業界全体に強い影響力をもっていることだ。

    ◆携帯電話機から、ネットワーク、サービス、コンテンツなど、携帯
     電話に関連するサービスのすべてを自社で作るか、強い影響力で他
     の事業者をコントロールしているのだ。

    ◆この仕組みは、端末部分からコンテンツまであらゆる階層を垂直に
     牛耳っているために、「垂直統合型モデル」と呼ばれている。

    ◆無線の周波数は有限な資源だ。国民の共有財産といってもよい。
     それを、たまたま無線周波数を割り当てられた「選ばれし者」が、
     その優位な立場を利用して、他社を支配する仕組みになっているのだ。

    ◆この垂直統合型モデルが原因で、ケータイ産業では様々な歪みが起
     き始めているのだ。

    ◆歪みとは、たとえば端末メーカーの国際競争力の低下だ。国内9社
     を合計しても、世界シェアはわずか5%台しかない。あまりに存在
     感がないと言わざるを得ない。

    ◆キャリアとメーカーの間には、キャリアが電話機の60万?80万台
     を買い取り、メーカーはそこで得られた利益を次期端末の開発費に
     回すといった不文律がある。

    ◆だから、彼らは海外市場に出て冒険をしなくても、キャリアの傘の
     下でキャリアの要求さえ聞いていれば、一定数の端末を買い上げて
     もらえるのだ。

    ◆国内メーカーは、こうしたキャリアの庇護の元、ぬるま湯に浸かり、
     海外でのケータイ端末ビジネスに大きな力を注いでこなかった。そ
     のツケが今回ってきたのだ。

    ◆このようなメーカーの経営は、世界的な競争をする上では明らかな
     失策と言える。
     その根源は、キャリアの垂直統合モデルにあるのだ。

    ◆垂直統合型モデルの悪影響は、ユーザーにも及ぶ。
     キャリアの支配力が強いため、多くの分野で、
     キャリアのお眼鏡にかなわないものが切り捨てられている。
     結果、ユーザーの選択肢が狭められている。

    ◆今、ケータイビジネス全体に、オープンでインターネット的な考え
     方や方法論が育まれている。キャリアによる支配が強かったこの産
     業に、自由闊達なイノベーションの機運が高まろうとしている。

    ◆近年、多くのインターネット企業のトップが「次のインターネット
     ビジネスの主戦場はモバイル分野になる」と明言している。
     グーグ ルやアップルがケータイの分野に進出したのもそのためだ。

    ◆「ビッグバン」「市場の不連続」「パラダイムシフト」など、言葉
     は何でも良いが、ケータイ産業が今後大きく変わることだけは強く
     認識しておくべきだ。

    ◆変革には大きなチャンスが転がっている。旧来のシステムが大きく
     変容するからといって悲観する必要はない。

    ◆日本中のあらゆる会社、すべてのビジネスパーソンや起業家にとって、
     チャンスをつかみ、成功への一歩を踏み出すときが近づきつつ
     あるのだ。

  • ドコモの悪あがき。マスコミやブログでは報道されない。
    プッシュメールとファイナンス(課金。債権譲渡)の開放(自由化)がカギ

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