爆笑問題のニッポンの教養 「体内時計」はいま何時? システム生物学

  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062826167

作品紹介・あらすじ

おなかに腹時計があるように肝臓にも皮膚にも脳にも時計がある!若きチームリーダーが挑む時計細胞の謎。

感想・レビュー・書評

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  • テレビ番組を活字に起こしたものなので読みやすい。

    「体内時計」の話から、哲学的な話題にまで発展する。

    堅苦しくない学問。これ、いいね。

  • 対談形式でサラッと読める。
    マメ知識多数。

  • 生物の体内時計の謎を次々に解き明かす若干32歳の秀才との対談でした。
    光の調節で毎日産卵する養鶏場のニワトリは、”朝”だから産むのではなく、産卵期の”春”だから産んでいるのです。
    人間も真夜中に強い光を浴びると体内時計が狂います。
    こないだノーベル賞獲った”蛍の光(蛍光タンパク質)”で体内時計を司る時計細胞なるものを発見しました。
    と、このようなことを研究されている方です。

    いつものとおり、太田光が脱線しましたが、時間と永遠の話題に興味を惹かれました。
    時間が流れる限り万物はやがて滅びる。
    でも時間を止めれば”今”の状態が”永遠”に固定される。
    では時間を止めれば永遠になるのか?
    そして”金閣寺”の例。
    金閣寺はいつもそこにあると思うから美しく感じない。
    いつか無くなるかも知れないと思ったとき美しいと感じた。
    三島由紀夫の主人公は、金閣寺の美を永遠にしようと燃やした。

    もひとつ、興味深かった話題です。
    何も出来ずただ受け入れるしかない、これほどの悩みは抱えたことの無い秀才上田さんが、
    ”僕等の世代は細胞(生命)をつくりたい、つくれる”
    と言ったとき、太田光は言いました。
    ”あなた方はアインシュタインの原爆と同じ過ちを犯すよ”と。
    ”人類の失敗の経験を知識として持ってるから大丈夫”
    ”倫理観や止める人とのせめぎあいで、踏みとどまれる”
    と上田さんは反論しますが、太田光が言いました。
    ”生涯の研究結果を試すためなら、いいじゃん、人類が滅びたって!金閣寺もやせ!ってなるよ、きっと。”と。
    太田光の方に説得力を感じましたが、喋りが立つ立たないの差ってのもあったかもしれません。
    上田さんもいろんなことを悩みつつ、自分の中でうまくバランスとっているのでしょう、とのことで対談終了です。

  • システム生物学の専門家との対談。体内時計の研究では世界の第一人者。
    時計細胞は身体のほぼ全身にあり、それを集中管理する視交叉上核があり、集中管理のもとを狂わすと体内時計がくるってしまう。
    身体には体内時計と体内カレンダーがあり、日照時間をコントロールすることで体内カレンダーを変えることができる。

  • 72P〜78Pの議論

  • [ 内容 ]
    おなかに腹時計があるように肝臓にも皮膚にも脳にも時計がある!
    若きチームリーダーが挑む時計細胞の謎。

    [ 目次 ]
    プロローグ 27歳で教授ってどういうこと!?
    第1章 生き物の体は時計だらけ
    第2章 夜中の光が「体内時計」を乱す
    第3章 変化しつづけること、すなわち安定?
    第4章 爆笑問題のポテンシャル
    第5章 われわれは、細胞をつくりだす世代

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 太田の上田先生へのお悩み相談になってるじゃんっ!太田しゃべりすぎ!!でも体内時計って面白いね。

  • システム生物学の研究者で体内時計などの関する時計細胞の研究をしている上田氏と爆笑問題の対談をまとめた本。上田氏は爆笑問題より10歳若いという話が最初に紹介されていますが、爆笑問題の疑問を上田氏が対談するという形が全体を通して行われており、充実した対談となっています。(2008.9.16)

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著者プロフィール

一九六五年埼玉県生まれ。八八年に田中裕二と「爆笑問題」を結成。二〇一〇年初めての小説『マボロシの鳥』を上梓。そのほかの著書に『違和感』『芸人人語』『笑って人類!』などがある。

「2023年 『文明の子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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