傷物語 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 488
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062836630

感想・レビュー・書評

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  • 終結すべき地点を何度も飛び越えてのこの終焉。

  • シリーズで一番好きです。
    映画化が待ち遠しい。

  • みんなが不幸になる物語でした。

  • 何といっても読みやすさが特に良い!ちょっと疲れていても、小気味の良いツッコミとボケや飄々とした語り手の口調が流れるように目に飛び込んでくる。難しい表現も少ないので、各場面もスっと想像できる。

    それでいて、軽すぎない。軽快のテンポとは裏腹に、追い込まれた緊張感や、どうしようもない葛藤が、シンプルで分かりやすい表現のおかげかビシビシ伝わってくる。それが物語の緩急にもなり、まったく飽きさせず一気に読了してしまう。

    時列としては化物語シリーズの初めにあたるのが本書なので、他作品を読んでいなくても大丈夫。むしろ西尾ワールドの入り口としてもオススメです。

  • 評価:☆5

    物語シリーズ、全ての始まりと傷みの物語。

    あぁ、こういうことだったのかと納得。
    後半にかけての盛り上がりは流石の一言。
    登場人物は少ないながらも、更にキャラに深みが増したと思う。
    今巻で羽川株が急上昇した。というかこの作品のメインヒロインって羽川なんじゃないか?w
    キスショットもかなり良いキャラしてた。

    化物語で阿良々木くんは羽川に救われたと言っていて、実際救われていたんだけど、羽川は羽川で吸血鬼となった阿良々木くんに、人外の高位の存在に現状を変えてもらうことを密かに期待していたんだよね。
    もう早く付き合っちゃえよお前ら・・・。

    優しくて弱い阿良々木くんが最後にとった選択は残酷なものだった。
    誰でも助ける阿良々木くんが放った「僕はお前を、助けない」という台詞が凄く印象的。
    死にたいと言ってるキスショットを生かすというのは傲慢なのかもしれないけど、人間というのは傲慢なものなのだろうとも思う。
    じゃあ自分ならどうするんだと言われるとやっぱり難しいところだ。
    読み終わった後に切ないというか、何とも言えない余韻があった・・・。

    しかしこれは確かに映像化は難しいだろうな。
    戦闘シーンなんて自主規制なしではグロすぎて見れないぞw

  • 化物語の前日譚。アララギくんとキスショットの物語。

    劇場版がなかなか公開されないうちにTVシリーズのセカンドシーズンが発表されてしまったので、とうとう原作に手を出してしまいました。
    そしてわかったこと。
    原作おもしろい。おもしろいよ!
    今までアニメを見てから原作という読み方をしてきましたが、それはとてももったいないことだ、と思いました。

    アララギくんが吸血鬼化した経緯もわかったし、羽川さんがアララギくんのこと好きになっちゃうのもよくわかる。
    そして忍野さんがカッコいい。
    大満足の物語でした。

    劇場版、早く観たいな...。

  • 面白い。

    化物語の前日譚としてすごく楽しめた。

  • あとででっち上げた前日談は矛盾点をなくするため、駄作になることが多いと思う。でもこの傷物語は違う。既に傷物語のストーリーはすでに作者の頭の中にあった上で、化物語を先に書いたとしか思えない完成度。これでもか!というサービス描写が多い割にはコトに至らないラブコメ展開にも慣れましたが、羽川翼が可愛そうすぎます。ここまで尽くしても報われないとは…。委員長キャラは彼女にならないというラノベの基本はわかりますが、読者は彼女に萌えてしまうじゃないですか!

  • 化物語を過去にTVアニメで視聴し、偽物語は録画はしたもののまだアニメ1話しか見ていなくて、その状態で読む。

    期待以上の傑作。

    化物語を読んだ後だからこそ、明かされる春休みの謎へのドキドキ、そして化物語とは異なる一本のストーリー。途中まではなんてことはないが、ラストまで読み切ったとき、唸らされる。

    西尾維新の小説が好きだ!胸を張っていいたい一作。

  • おもしろい。
    化物語、偽物語のあとに読んだ。
    どちらよりもおもしろい。いや2つの物語を経たからこそ辿り着いた面白さだ。

    忍野忍になる前のキスショット・アセロラオリロン・ハートアンダーブレードと阿良々木暦が出逢い、ともに生きていくと決めた不幸なお話。

    キスショットの純粋さ
    阿良々木暦のお人好しさ
    羽川翼の…恐さ

    物語シリーズがただおもしろい物語から好きに変わった。
    もう最後まで読み尽くすしかない。

    好きになったら、終わりがいつかやってきた時に噛みしめる哀しさをわかった上で。
    それまでは楽しみまくってやる!
    この物語を。

著者プロフィール

1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞してデビュー。デビュー作を含む「戯言シリーズ」は若い読者に大人気となる。2006年刊行の『化物語』は〈物語〉シリーズとしてシリーズ化され、アニメ化・ゲーム化され様々なメディアミックスが行われている。矢継ぎ早に刊行するすべての本が常にベストセラーとなり、当代随一の「物語師」として活躍中!

「2014年 『「偽物語」PremiumアイテムBOX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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