千里眼探偵部(1)チーム結成! (講談社青い鳥文庫)

著者 : あいま祐樹 FiFS

• 講談社 (2016年12月8日発売)

作品紹介・あらすじ

主人公は、広島の小さな島から鎌倉に転校してきた5年生の花毬凜太郎。同級生の上條天馬・山内六花と一緒に謎を解きながら、新しい学校になじんでいく様子が描かれます。両親行方不明の真相を知るために、お宝事件に関心を持つ天馬が興味を持ったのは、信長の秘宝とされる短刀が盗まれた、という事件。そんな大きな事件に小学生がどうやって…？　
凜太郎の親友は、ヤタガラスのクロちゃん！　世の中を広く深く見通すクロちゃんの言葉が、主人公たち（と読者）に、物事の真実を教えてくれます。この物語において「千里眼」とは、特殊な能力ではなく、物事の見方や捉え方なのです。
お母さんで作家の薫子さんの存在もまた、温かくも新鮮な親子関係を感じさせます。

＜小学中級から　すべての漢字にふりがなつき＞

感想・レビュー・書評

[ひげうさぎさんの感想 · 2016年12月20日]

【きょうの一冊】

『千里眼探偵部１ チーム結成！』
　あいま祐樹／青い鳥文庫

鎌倉を舞台にスタートした青い鳥文庫の新シリーズ
（鎌倉のローカル色は強くない）

広島の小さな島の学校から転校してきた５年生の花毬凜太郎
凜太郎をさそって探偵部をつくる上條天馬と幼なじみの山内六花
凜太郎の母で“千里眼”作家の薫子
凜太郎の親友で会話ができるヤタガラスのクロちゃん

紛失したという織田信長の短刀をめぐる謎解きに
魅力的なキャラクターたちが挑戦する

「なぜ、～のか？」と統一した章タイトル
右ページ下のカラスの足跡など気のきいたくふうもあって
本格ミステリとしてブレイクの予感

著者プロフィール

著者／あいま祐樹
東京都生まれ。広島県育ち。慶應義塾大学卒。２０１３年、『このミステリーがすごい！』大賞の隠し玉として宝島社文庫『残留思念捜査　オレ様先生と女子校生・莉音の事件ファイル』でデビュー。第２作目の『残留思念捜査　消えた名門女子校生』も好評。東京都在住。

「2018年 『千里眼探偵部　3　海賊のお宝をさがせ！』 で使われていた紹介文から引用しています。」