カンダタ (講談社X文庫ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062865746

作品紹介・あらすじ

名前カンダタ。年齢五十八歳。無職。離婚歴、前科ともにあり。薄汚れた中年オヤジである彼は、大国アースガルドでこそ泥稼業を営む身だ。でも、最近はめっきりやりにくい。捕まれば即、闘技場送り。美少年剣士イヴァンに、ばっさり斬られてしまうのだ。ある日、カンダタは意を決して、豪邸に忍び込む。そこで目にしたのは、あの闘技場の覇者イヴァンの、予想外の姿だった…。ホワイトハート新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 読書途中評。切りっぱなしのような体言止めの文体がかなり読みにくい。あらすじの列挙のようで、小説とはいい難い。なにより視点がころころ変わるのがいただけない。
    58の親父が主人公というのは、それだけでかなり話題を呼ぶ秀逸な設定だ。折角の設定なのだから、おっさんがもっとうらぶれた悲哀のこもる様子を冒頭で、説明でなく、アクションで示していればつかみがとれたんじゃないかと思う。
    読了後。途中から体言止め過多の文もマシになってきたが、地の文の描写が低学年向け童話のように幼い。言わずもがなのことをくだくだしく説明しなくていい。美しい、かわいい、などひねりのない形容、個性がない。学校、クラス、けんだま、とここは日本の家庭か?と思うような小道具や名称。イヴァンの魅力も、顔がいいだけしかわからなかった。
    イヴァンをさらいにきたカンダタが、まず遊ぶところから始めたのは、カンダタの人の良さが表れていてなかなか良かったと思う。

  • 表紙と裏表紙の柱書きに釣られた。おっさんが主人公なんて面白そうだと思ったんだが、内容は…あれれ?な感じでした。

  • ――――学校とはなんだ? クラス? すまない、全然わからない。
                       なあ、学校とはいったいなんなんだ?


    学校。ケンダマ。おままごと。絵本
    何も知らない美しき少年剣闘士イヴァン

    感情にまかせて生き、妻と子供を手放した
    子供好きで心優しいこそ泥カンダタ


    この二人には接点はなかった。
    ただ、いつか切る側・切られる側になるかもしれない、というだけで。

    そう。あの日の夜、カンダタがイヴァンの住む皇族の屋敷に入るまでは――――

    悲しき少年剣闘士イヴァンを救おうとする、みすぼらしきこそ泥カンダタの
    儚くて短いあの数日間の出来事………ほんの一瞬のようだった自由

    いつか、もう一度―――――――――――――

  • かなしいお話なのですが、夢がなさすぎてダメかなぁ

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