消費税のカラクリ (講談社現代新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880596

感想・レビュー・書評

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  • 消費税が、中小企業の取引現場にどのような影響を与えているかを、ジャーナリストが取材をもとに暴く形で消費税のしくみを解き起こしていく本。
    誰が得して、誰にどんな負担がかかるのか。
    新聞など大手メディアの第一次情報だけでは絶対にわからない死ぬほど複雑な仕組みががんばって書かれている。

    複雑なしくみをつくるための頭の良さと、難しいものを簡単にする頭の良さ。
    俺は後者を持つ人と付き合いたいです。

    とりあえずこの類の本の校正はやりたくない…。

  • 消費税は事実上の売上税なのだ。
    小売商と消費者との間における、消費税とは要するに物価なのだ。転嫁できるもできないも、とどのつまりは売る側の腕次第。
    消費税が零細な事業者や日本社会の全体にもたらしている不徳の中には仕入税額控除の構造がもたらしている部分が小さくない。たとえば、1.課題な事務負担、2.徴税当局の恣意的な運用、3.輸出戻し税制度のようる著しい不公正。

  • 消費税分を価格転嫁できない中小零細企業の事を考えろっていう論点は納得。一方で、それが大企業に有利になって中小企業が太刀打ちできないからダメ、っていうのは社会主義的な空気を感じた。むしろ問題なのは税の徴収と活用の仕方だろ。あとは無駄の削減をどうするか

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著者プロフィール

ジャーナリスト。1958年東京生まれ。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学修士(国際学MA)。新聞記者、週刊誌記者を経てフリーに。さまざまな社会問題をテーマに精力的な執筆活動を行っている。『「東京電力」研究 排除の系譜』(角川文庫)で第三回いける本大賞受賞。著書に『日本が壊れていく』(ちくま新書)、『「心」と「国策」の内幕』(ちくま文庫)、『機会不平等』(岩波現代文庫)、『『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡』(朝日文庫)など多数。

「2019年 『カルト資本主義 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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