日本料理の贅沢 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062880671

感想・レビュー・書評

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  • 最近慮料理を始めたこともあり、前から家の本棚にあったこの本に興味を惹かれ読んでみた。最初は高級料理店の話なので世界が違うと思い込んでいたが料理の基本は一緒。懐石料理の品出しの順番に基本のポイントを料理人の目線から教わることで、ああ、巷のレシピサイトに比べなぜそうするのか、どこにこだわりを持つのかがよくわかる。思わず読んだその瞬間からちょっとキッチンに立って実行してみようとしそうになる。出汁の取り方や茶わん蒸しの黄金比など、役立つところが多々とあり興味深く読めた。
    ただ、使う材料がとても素人が扱おうって気になれないものも多く、その辺が高級料理店ならではで、妥協しまくる必要があるな笑
    また、自分は自分のペースで好きに作れるが、カウンター前に座ったお客さんの好み、ペース配分を見ながら次の料理を進めるその緊張感は家庭では体感できないのが残念。こちらはせっかく作ったものを一瞬で食われて終わってしまう儚さが身に染みる

  • 日本料理食べたくなったー

  • 春は芽吹いたもの、夏はなりもの、秋は熟れて落ちるもの、冬は土のなかで育ったもの、と季節に合わせたものが旬のもの。魚は泳ぐ深さと身のしまりを意識して適した料理がある、背が青い魚は空からの敵に保護色をまとったもので、浅いところを泳ぐから身が水圧でしめられておらず、柔らかい…ご馳走とは、馬を走らせて手にいれた、新鮮なものですよというところからきており、日本におけるご馳走とは、新鮮さを示すものだった。等、非常に勉強になった。

  • 20140601読了
    著者は東京の日本料理店「元麻布かんだ」の料理人。●おもしろい!料亭でお食事するときに料理を楽しむ視点というか、一皿の裏に隠された料理人のたくさんの配慮に気付ける知識というか、そんなものを与えてもらえる本だった。手元に一冊置いておきたいな。●パリでの料理経験がある方で、「その土地にはその土地の風土や食材を生かした料理がある」ことを身を持って知っているのだなと思った。硬水の欧州にはそれに適した料理が発達してきたし、軟水の日本では日本だからこそおいしい料理がある。●章立てが、前菜、お造り、お椀、お寿司、焼き魚、煮物…とお料理が出てくる順番になっていて楽しい。惜しむらくは冒頭にある目次の誤植。

  • 元麻布「かんだ」の店主が日本料理について、簡単な料理方法や、旬の食材、自身の考え方を書いている。四季にあわせた旬を食べること、酸味のおもしろさなどに興味を惹かれた。卵の料理方法はさっそくやってみようと思う。

  • 20101029 記念日にカウンターに行きたくなった。

著者プロフィール

(かんだ ひろゆき)
1963年徳島生まれ。大阪で日本料理の修業後、1986年パリに渡り、日本料理店の料理長に。91年帰国後、徳島の「青柳」へ。その後、東京・赤坂「basara」料理長に。2004年東京・元麻布にカウンター割烹の「日本料理 かんだ」をオープン。『ミシュランガイド東京』が刊行された2007年以降、13年連続で三つ星を獲得している。また、自身が発起人となり、2008年に料理人仲間と結成したNPO法人「FUUDO」では、食の未来を考える活動を続けている。

「2010年 『日本料理の贅沢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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