デザインの教科書 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 497
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062881241

作品紹介・あらすじ

デザインがわかれば生活はもっと豊かになる。消費のためのデザインから生活のためのデザインへ。

感想・レビュー・書評

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  • ●あんまり参考にならなかった。というのも、デザインの手法といったものは解説されておらず、近代デザインがそれ以前のデザインと何が変わったのかという解説が主だったから。

  • 講義の意味でのデザインを考えていく上での必読書として高校の美術の先生に教えていただきました。
    問題解決としてのデザイン、趣味や美意識としてのデザインなど、様々な観点からデザインを見ていくことができました。

  • この本を読めば、デザインができるようになるというハウツー本の類ではない。しかし、世のデザイナーが、このタイトルに釣られてこの本を読んでくれるとすれば、この事故のような出会いは幸運と言う他ない。
    私たちが、日常で接する事物が、どのような思想の反映であり、何に影響され、どのように意図され、どんな時代的な背景のもとにつくられてきたかを追いかける手つきは、私たちが日々をどのように生活するかと問わずにはいない。

    この本が提供する、しかじかの偶然に囲まれた歴史的・文化的な編成の切っ先に私たちが立っているという感覚は、デザイナー(志望者)だけでなく、普通人にも有益だと思う。

  • 2023.08.19 デザインは生活を豊かにするもの。そこを核に色々な視点からデザインが語られている。

  • デザインがわかれば、生活はもっと豊かになる! 制作者の視点ではなく、使い手(受け手)の側からデザインを考える。『デザインがわかる』連載を大幅に加筆して単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40152671

  • 時代によって変わっていくデザインの意味、あり方が記されていた。歴史的背景とデザインの結びつきの強さを理解できた。デザインの使い手、受け手も心地良い生活のために、デザインを編集する考え方に興味を持った。

  • デザインは心地よい生活を目指す

    人と物の関係、物と物の関係、人と人の関係

  • デザイン

  • 「デザインの教科書」とあるが、デザインの技法を学ぶための本ではない。むしろ、「デザイン」そのものの歴史や意味を紹介する、という内容だ。

    時代と共に「デザイン」が持つ意味が変化してきた事が紹介されているので、本書が指し示す「デザイン」という言葉はかなりの多様性を持っている。

    極限でまとめてしまえば、デザインとは「よりよくするための技術」と言えるかも知れない、それはつまり最近の「よりよくみせるための技術」としてのデザインであったり、あるいは環境と産業を適用させるような「よりよくマッチさせるための技術」や、「より使いやすくするための技術」といったものが含まれているということだ。


    人間が関与して、環境や道具やシステムを少しでも良いものにする行為。それが「デザイン」。

    本書ではその「デザイン」についてさまざま視点で解説されている。

    内容的には面白いと思うが、若干読みにくい印象があった。たぶん、私がデザイン学についての基本的な知識をあまり持ち合わせていないためだろう。ある程度デザイン学について知識がある人が、そもそもデザインとは、ということを考えるには有用な一冊なのかも知れない。

  • 色んな引用が出てきて興味深かった。
    受け手目線で心地よいと思うことをデザインする。

  • 大量消費時代の20世紀のデザインから、サステイナブルで心地の良いデザインへ。

  •  工学に分類してみたが、どうか?
     教科書的にデザイン論をまとめてあった。概括的に網羅しているので、トピック別に別書にあたる必要がある。建築系の話が全体的に面白かった。一方、小さめの工業製品関係は薄い。

  • ”デザイン”とは.
    自然の造形美から,人の生活に必要なもの,さらには必ずしも必要でないものまでを”デザイン”の視点から解説.自然美と数学の関係や,囚人がダンボールなどで作った棚,等の話が印象深い.

  • 140216 中央図書館
    デザインは、?心地よさ、?環境・道具の手なずけ、?趣味・美意識、?地域・社会の視点で考えることができる。
    第4章 シリアスな生活環境のためのデザイン が良かった。マーケッティングでなく、生活を良くするという切羽詰まった状況に対応するためのデザイン。そういうものを技術者は追い求めていかなくてはならないと思う。

  • デザインそのものの本質や可能性、影響力について考えさせられる。いつか読み返したい

  • デザインとは心地よさ。
    このひと言に尽きるかな。
    限りなく☆2つに近い。

  • 消費から生活のためのデザインを記した本。デザインは哲学をベースとした、意味付けでありプランを創出する活動である。とイメージしました。

  • 勉強になりました。「生き延びるためのデザイン」という発想が興味深かった。

  • デザインは聖性の存在を暗示し,更に行為(思考や感覚)や生活(社会のあるべき姿)を規定し,変化させるものである,という.デザインとはデザインする立場からではなく,使う立場から考えるべきものだ,というのは至言だし,複雑な社会的脈絡があってデザインが成立しているが故に多様な社会性の理解無しにはグローバル製品のデザインは行えないことを意味する.考えさせられる.

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著者プロフィール

1946年生まれ。武蔵野美術大学卒業。デザイン評論家。武蔵野美術大学教授。近代デザイン専攻。著書には『20世紀を作った日用品』(晶文社)、『モダンデザイン批評』(岩波書店)、『探偵小説の室内』(白水社)、『「しきり」の文化論』(講談社)など多数がある。

「2013年 『わたしの家 痕跡としての住まい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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