- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062881371
作品紹介・あらすじ
太宰治『人間失格』が、いま流行の「マンガ家マンガ」の源流?アシスタント経験が作風を決める!?『サイボーグ009』はなぜ9人?野球マンガの魔球が料理マンガを生んだ?利き腕ではない左手で描かれたマンガ描写とは?さらに深くマンガを楽しむ。
感想・レビュー・書評
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なるほど、漫画読みのプロはそういうところに着目しているんだ、って感じ。歴史の中での立ち位置(革新性とか)、伝統へのオマージュ、そのあたりに殆ど興味がないから、そこを評価している作品に魅力を感じないのはやむを得ないんだよな、と。
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まんが
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これまでのマンガの流れを、著者なりに系統立てて論じた本。元ネタをそれなりに知っていないとあまりイメージができないため、相当マンガを読んでいる(しかも幅広く)人でないと、ついていくのは若干厳しいかもしれない。
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著者の考えるジャンルの歴史、『①そのジャンルの先駆的な作品が登場する。②一方で、ジャンルの幅を決めるような人気作品が一、二作品登場する。③①と②とで描かれる内容の間で多くの作品が描かれ、その中で間口が狭く奥が深い作品が登場して「ジャンルの細分化」が起こる。④さらに、その「細分化」を嘲笑うような作品が登場する。』ということがくりかえされる。というところに、妙に納得してしまった。簡潔さを重視して切り捨てた作品が多いとのことだが、それでも取り上げられた作家と作品は多岐にわたり、煩雑な印象を受けた。
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最近のマンガを知らなかったけど、面白く読めました。。
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地元の図書館で読む。
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請求記号・726.1/Sa 資料ID・310006050
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気負いせずに読める漫画論の決定版。
やはり、マンガも他の文学作品と同様に読み方が分かると一段と楽しめるんですね。
中でもしげの秀一作品に代表される「浮遊物」が感情表現である、というのはまさに目から鱗が落ちた気分。
漫画家チャートマップも練り込まれて作成されており、眺めるだけで楽しいです。 -
マンガの通史として読んだ。ここ10年の作品は縁遠くなってほとんど読んでいないが、おおまかな流れみたいなものは感じることができた。
音楽だけでなく、マンガもサンプリングの世界へ入っているという。自分が日常的にマンガを読んでいたときには、「カバー」が既にあったので、さほど驚きはしなかったが…。マンガの進化(?)がわかる一冊。