- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062919821
作品紹介・あらすじ
「本当の開国…コリャ面白い」幕末・維新の激動期を「自由自在に運動」した痛快無類の人生を存分に語り尽くす。
感想・レビュー・書評
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友人の手紙を捏造して宿屋にツケで泊まる、酒を止めようとしていたら友人に煙草を勧められて両方止められなくなった、藩に黙って禁書を写本する、etc..
なんて国際センスのいいチャーミングなおじさん!
身近に感じたし、自分も何かできると勇気づけられた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
つい先日、ちくま新書から出ている「現代語訳 学問のすゝめ」を読み、福沢諭吉という人物に興味を持った。
そこで現代風の解説ではなく、当時日本の動乱の時勢とともに生きた「リアルな諭吉さん」を知りたいと思い、この本を読むことにした次第。
馴染みのある現代語ではないので若干読みにくかったものの、「現代語訳 学問のすゝめ」では味わえない雰囲気、緊張感があった。
そしてその緊張感の中でこそ、真剣に日本という国を心配する福沢諭吉の姿、想いが、実感となって理解できた気がした。
これは歴史の教科書や、現代人向けに書かれた解説本ではできない読書体験だと思う。
さてまた、福沢諭吉はただ西洋文化を重んじて、徳を好み不徳を嫌い、学問の大切さを説いた偉人としての立派な一面もあるけれど、その一方で、酒に溺れたりチキンハートだったりと、かなり人間らしい側面も持っている。
この本にはそういった「ダメダメじゃん諭吉さん」と笑ってしまうようなエピソードも沢山あって、面白かった。 -
あまりに面白かったので2度繰り返して読んだ。どこが面白かったかと言うと、江戸時代の武士たちの生活や話し方が作者の話し言葉によって生き生きと描かれている。また彼はアメリカに2回ヨーロッパに1回行っているが、その時の驚きや刀を差した侍たちがどう感じたか面白おかしく書いてある。意外と福沢は臆病者で、辻斬りとか追いはぎとか暗殺者を非常に恐れている。明治維新の頃洋学者はいつも尊王攘夷に命を狙われていたのだ。スリルとサスペンス、昔の生活風俗よりもよくわかって面白いだけではなく、福沢諭吉の心の優しさや家族や師弟の愛に感動した。
ただ昔のこと、放送禁止用語がまだなかった時代なので、韓国人や被差別部落の方、ハワイの王室の方、身体障害者の方は読まない方がいいでしょう。 -
今の慶應の校風とは全くちがう諭吉の乱暴、奔放、磊落さが面白い
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福沢諭吉先生の素顔。臆病で熱くて自由でお茶目。それが面白くて楽しい一冊。福沢諭吉先生はお札だけじゃない(^_^)
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思い起こせば30年近く前に、有無を言わさず買わされた本はまだ読みもせず眠ったまま....。本屋で見つけて買ってしまった。
反省して、読んでます。
やっと、読了。当然の五星。そして、ありがちな感想だけど多感な10代に読んでおくべきだったという感想。甥っ子に読ませるか? -
若い頃の話は特に面白い。非常にユーモアのある人。
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面白かった!
学校の指定図書として読みましたが、福沢諭吉のユーモラスな一面も垣間見える部分があり、読んでいて退屈ではありませんでした。本書では真面目な場面だけでなく、思わずフフッ笑ってしまうような場面もあるので、お札のデザインが変わる前に一読してはいかかでしょうか。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/740702 -
以前, 講談社文庫版で, 福澤全集緒言を含んだ版が出ていたのを持っていて, 大学入学時に読了しました。
今, それは手元にありませんが, これはその再刊なのでしょうか?
https://www.iwanami.co.jp/book/b259610.html