ヨーガの哲学 (講談社学術文庫)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062921855

作品紹介・あらすじ

世俗を捨て「精神の至福」を求める宗教実践、ヨーガ。初心者にもわかりやすく概略と本質をまとめ、その精神を解き明かしたヨーガ入門

感想・レビュー・書評

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  • 知識ゼロで読み始めたが、分かりやすく面白かった。
    インドの歴史や密教の知識があればリンクしてより楽しめたのかもと思う。

  • タイトルに哲学とあるだけに、少し難しい。でも、想像力を駆使して読み進めていくと理解できる。
    インドに行ってみたい…

  • 仏教をはじめとするインドの思想において重要な位置を占めてきたヨーガについて、インド哲学の専門家である著者が解説している本です。

    本書では、心の作用の止滅をめざす「古典ヨーガ」と、反対に心の作用を活性化するとともにその作用を統御することをめざす「ハタ・ヨーガ」を中心に、その実践の方法とそれらの背景にある思想について説明がなされています。また、ヨーガの歴史についても簡潔な説明がなされており、中観と唯識、さらには禅とヨーガとの関係が明らかにされています。

    ヨーガをテーマにしている本書は、さまざまな関心をもつ読者の手にとられているのでしょうが、ヨーガの思想と歴史について手堅くまとめられており、オーソドックスな入門書としての役割を果たしているのではないかと思います。

  • 後半、中観や唯識にとってヨーガがどのような位置づけであるかを書いているところは参考になった。

  • ヨガ教室に通いだし『バガヴァット・ギーター』を読んで以来、ヨガ哲学に興味を持ち始めたので購入。

    ヨガ哲学の基本的な流れから、仏教における"ヨガ"に至るまで、簡にして要を得たまとめがなされています。文章も読みやすく、だいたい半日でサクサクと読めました。

    とりあえず、エリアーデ『ヨーガ』と『ヨーガ・スートラ』、あと『ハタ・ヨーガ・プラディーピカー』は読んでみたいと思いますね。

  • 「俗なるもの」と「聖なるもの」、その統御。
    ヨーガは手法である。

    ヨーガの歴史、概況、手段、目的について網羅的に紹介されている。

    「永遠は瞬間のなかに存在する」(P207)

  • う~ん、ちと難しい…慣れていないせいもあるのか。
    最後のヨーガの求めるものは、総括としてよくわかった。
    超能力が得られるのは、やっぱり、興味深いな。
    でも、この本が1988年に書かれたというのはすごい。

  • 仏教書には記述が少ない、瞑想の実践方法=ヨーガについて、分かりやすくまとめられていました。

    ヨーガは、バラモン正統派、仏教を始めとする非正統派の両者において、共通基盤だと解釈すれば、「なるほど」と頷けます

    ヨーガスートラを読みたくなりました

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著者プロフィール

国立民族学博物館名誉教授。比較宗教学、インド宗教思想史、仏教学。
1966年名古屋大学文学部大学院修士課程修了、1970 年ハーバード大学大学院Ph.D、1985年名大文学博士。1973年名古屋大学文学部助教授、1982年国立民族学博物館助教授併任、1989年名大および民博教授、1992 年総合研究大学院大学教授併任、愛知学院大学文学部国際学科教授を経て現職。
主著に『空の実践―ブッディスト・セオロジーⅣ』『ヨーガと浄土―ブッディスト・セオロジーⅤ』(講談社選書メチエ)、『ヒンドゥー神話の神々』(せりか書房) 、『ブッダから、ほとけへ 原点から読み解く日本の仏教思想』『聖なるものの「かたち」―ユーラシア文明を旅する』(岩波書店)、『弥勒の来た道』(NHK ブックス)、『仏教史 第1巻 仏教の源泉』『仏教史 第2巻 仏教の展開』(西日本出版社)など多数。

「2024年 『仏教学者、キリスト教徒の問いに答える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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