物語の中世 神話・説話・民話の歴史学 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062921992

作品紹介・あらすじ

竹取物語、海幸彦・山幸彦、宮廷説話、芋粥、桃太郎、物ぐさ太郎、鉢かづき……。
本書は歴史学・社会史研究の立場から神話・説話・民話という素材に接近する。
絵巻物などの絵画に隠されたシンボルを読み解く刺激的な論考は、〈物語世界〉をとおして中世の〈現実〉とそこに生きた人々の生活や意識に迫る。
新しい中世社会像の構築に貢献した先駆的研究。

感想・レビュー・書評

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  • 息子に読み聞かせをするむかしばなしをより立体的に捉えようと思ってこの本をとった、訳ではなく、図書館でパラパラと頁を繰ってみて、何となく借りてきて読んだ本。

    結果的には、桃太郎や一寸法師などの昔話に、どのような歴史的背景が隠されているのかなど、むかしばなしがぐっと近くなるエピソード満載で、満足できた。

    歴史学ど真ん中の本であるため、訳注がとにかく多くて細かいことと、(あとがきで著者本人も述べているが、)ところどころ根拠を明示しない断定があるところが玉にキズ。

    それにしても、この類の本を読んでいると、柳田國男氏、折口信夫氏は必ず登場するな。

  • HM3b

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著者プロフィール

1948年東京生まれ。専攻は日本史。国際基督教大学教養学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修了。東京大学史料編纂所元所長。現在、同大学名誉教授。主な著書に、『平安王朝』『歴史のなかの大地動乱』(岩波新書)、『平安時代』(岩波ジュニア新書)、『かぐや姫と王権神話』(洋泉社新書)、『物語の中世 神話・説話・民話の歴史学』(講談社学術文庫)がある。

「2018年 『現代語訳 老子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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