三国志演義 (一) (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062922579

作品紹介・あらすじ

西暦220年、後漢王朝の崩壊により乱世が到来。やがて、その中から魏、蜀、呉の三国が生まれ、三つ巴の戦いへと発展していった「三国時代」は、陳寿による『三国志』(3世紀末)や『新全相三国志平話』(元の至治年間に刊行とされる)、芝居などの民間芸能の世界で、連綿と語られ続けてきました。そして、「三国時代」から約1000年後。いくつもの「三国志」の物語や資料を整理・編纂し、フィクショナルな物語世界を構築して、現在知られる「三国志」物語のイメージを確立したとされるのが、羅貫中の白話(口語)長篇小説『三国志演義』です。
本書は、中国文学に精通した訳者が、その血沸き肉躍る、波乱万丈の物語を、背景となっている時代や思想にも目配りしたうえで、生き生きとした文体で翻訳しました。
全120話中、第1巻は、「黄巾の乱」の勃発による後漢王朝の危機到来から官渡の戦いまでの第30回分を収録。桃園で義兄弟の誓いを結ぶ劉備、関羽、張飛をはじめ、曹操や呂布、孫堅・孫策・孫権ら主要メンバーが登場し、群雄割拠の乱世の様相が描かれます。

感想・レビュー・書評

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  •  予想以上に面白かった。曹操や劉備といった誰もが知っている人物だけでなく、それ以外の武将が作中でどんな役割を果たしているのか、そういう視点で読むと面白い。

  • 〜官渡の戦い。

    吉川英治の三国志を読んだあと、演義を読み始めたけど、吉川英治の方がさらに脚色してるので、演義はあっさりしてるなぁという気がした。
    小説として読むなら吉川英治は感動的に書かれているし、不思議な出来事は少なくして比較的現実的な書き方をしている。

    それでも、三国志演義は面白いなと思う。

    この三国志演義の嬉しい点
    ・登場人物の紹介あり。
    ・注釈あり(由来、間違いの指摘など各章の終わりにある。Kindleではリンクになってないのが残念)
    ・挿絵あり。
    ・地図あり。
    ・年表あり。
    ・巻末の解説あり。

  • 井波律子訳の読みやすさ、親しみやすさは中国古典に不慣れでも十分楽しめた。
    関羽を迎える曹操が繋ぎ止めておこうとするところから、関羽が劉備らに再開するまでは非常に面白かった。

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著者プロフィール

中国文学者。国際日本文化研究センター名誉教授。07 年「トリックスター群像」で第10 回桑原武夫学芸賞受賞。主な著書に個人全訳「三国志演義」( 全4巻)「世説新語」( 全5巻)「水滸伝」( 全5巻) など。20 年5 月逝去。

「2021年 『史記・三国志英雄列伝 戦いでたどる勇者たちの歴史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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