- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062922630
作品紹介・あらすじ
開塾にあたって松陰は「天下を奮発震動」させる人材が輩出すると予言した。松下村塾――それはわずか一年余の指導で、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文らの俊才を生み出した幕末の奇跡である。物置小屋を改造した粗末な塾舎では何があり、二十八歳の青年は塾生たちに何を教えたのか。塾の成立から閉鎖までを徹底検証、松陰の感化力と謎の私塾の全貌。
感想・レビュー・書評
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わずか一年ほどの塾の活動期間で、教え子を友として遇し維新の原動力を育てた吉田松陰という先生の「感化力」の凄まじさ。
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20171015
山口県にゆかりのある人が書いた作品。
学術的な歴史考察とはいかないが、丁寧に古文書を記載し、松下村塾を客観的に見せに行く。
吉田松陰のストイックさと、人に対する温かみを感じずにはいられない。また、塾だからこそ横の繋がりもあり、切磋琢磨して塾生は成長していった。
社会を揺り動かせる原動力を生んだ塾のルーツに迫る。
旅をする中で吉田松陰に影響を受ける
学は、人たる所以を学ぶなり
相労役 -
相労役を重んじた
→お互いに学び合う
→勉学だけでなく草むしりなどもさせた
禁欲的
→酒やタバコは否定派
誰でも受け入れる
→身分も年齢も関係ない
→入学金も基本なしで授業料は米も可能 -
松陰先生の松下村塾について、先生の略歴も交えて解説している書。
タイトルが松下村塾なので、基本的には村塾周辺を解説していますが、松陰先生のこともわかります。
松下村塾からは新生明治日本を作った傑物が何人も出ていますが、彼らが何をどのように学び、活かしたのかが簡潔にわかります。
どちらかといえば事績に関する部分が多いので、松陰先生の考え方が知りたくなったら留魂録なども併読するとより深く理解できると思います。