日本の神々 (講談社学術文庫)

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本棚登録 : 84
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062923422

作品紹介・あらすじ

イザナギ、イザナミ、アマテラス、そしてスサノヲ。一地方の霊格として独自の性格や尊崇を有していた神々は、どのようにして日本神話を代表する神格を獲得していったのか。歴史学と民族学・比較神話学という二つの潮流をふまえ、素朴な「原像」が宮廷神話へと発展していった過程を追い、信仰や祭祀の形成との関係を通して古代国家成立の実像に迫った日本神話学、不朽の一冊。

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/741386

  • もう一度、『記紀』を読もうという気にさせてくれた本。
    5章は素人ながらに何とか理解できる内容だったが、それまでの章は記紀をはじめとする上代の文書をかなり読み込まないと、その深い理解は難しいものだと感じた。

    古代の人々が何を思い、何を見ていたか、にたどり着くための道は、まだまだ遠い。

  • イザナミ、イザナギ、スサノオ、アマテラスと、他の、日本書紀や古事記を扱った論表としては範囲が狭いが、既存文献と海外での神話の例を基に、文書に書かれているスサノオ神話やアマテラス神話が土着の物語を無理矢理政府主導でつなぎ合わせてできたものであることを明らかにする。作られた物語であるという主張自体は目新しい物ではないが、論理的に明確かつ根拠もしっかりしていて、日本神話関係の研究をするなら必読である。

  • 読了

    なかなか面白かったなー

    イザナミ・イザナギ、スサノオ、アマテラスに絞ってるとこが良かった

    高御産巣日って、あれ?予想変換で出た!衝撃的!しかも、高皇産霊って表記違いまででる
    すげ、神産巣日、神皇産霊も出る
    天之御中主も出る

    素戔鳴も、素戔嗚と須佐男が出るし、伊弉冉・伊奘諾もでる!すげーアイホン
    事代主もでた!

    どーなってんだアイホン

    とにかくも、久々にこの辺の本読んで楽しかった

    久々にまた記紀を読みたくなる

  • 第1章 イザナギ・イザナミ神話の形成
    第2章 スサノヲ神話の形成
    第3章 アマテラス神話の源流
    第4章 伊勢神宮とアマテラス
    第5章 日本神話を歴史とするために

    著者:松前健(1922-2002、韓国、宗教学)

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著者プロフィール

1922~2002。國學院大學文学部卒業、同大学大学院修士課程修了。天理大学、立命館大学、奈良大学等で教授職を歴任。専攻は神話学、宗教学。文学博士。著書に『日本神話の新研究』『古代伝承と宮廷祭祀』『日本神話の謎』『大和国家と神話伝承』『古代信仰と神話文学』等のほか、「松前健著作集」(12巻・別巻1)がある。

「2016年 『日本の神々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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