- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062931489
作品紹介・あらすじ
父さんは早くに亡くなった。女手ひとつで自分と弟を育ててくれている母さんに、早く楽をさせてあげたい――。そんな想いを抱く少年が、裸一貫で勝負する道を選ぶ。数百年前から脈々と続く角界のしきたり、師匠や兄弟子たちの温かな人情。純粋無垢な少年の眼を通して相撲の世界を爽やかに描いた青春小説。 推薦のことば……振分親方(元小結・高見盛)
感想・レビュー・書評
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相撲ファン入門書として、とても楽しく読めた。相撲の世界は、誘惑や妬み、怪我、番付運など厳しいことが多いと知ったが、それでも日々頑張っている力士はとっても素敵だ。
『なぞ兄』の正体にはウルッときたし、女将さんの人柄に心温かくなった。
今日1月14日は初場所7日目。横綱不在でどんな結末が待っているのかわくわくしているが、この本を読んで昨日までより相撲に詳しくなったから、ますます応援に力が入りそう!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「家には顔出すの?」
「あ、いや。そういうこと全然考えてなかったです」
「お母さんや弟は喜ぶんだろうけど、会わないで帰るのも潔いね。場所中だし。こういうところでも迷うんだよね。歳を取ってくると、どっちも正しそうなことで悩むんだよ」 -
☆☆☆★
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中学校の少年が、不思議なきっかけで相撲部屋に入り関取へと成長していく物語。
相撲部屋での生活、稽古、ちゃんこ等のしきたりなど、角界入門編にもなっており興味深い。
そして、その中で成長していく主人公の、まさに青春という話は面白いのだが、通読してみると、冒頭からの不思議なきっかけがわざとらしく感じられてしまい、興ざめしてしまった。
元々の本筋、青春成長ものが面白いだけに、すこし残念。 -
まっすぐで素直な小説。
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「セキタン! ぶちかましてオンリー・ユー」の改題文庫化。
「セキタン焚く」=「急ぐ」という相撲の業界用語。
中学を卒業して角界に入った少年の話。
さらっと書かれていて読みやすかった。
一日の流れ、ちゃんこ鍋の美味しさ、上下関係など、角界の様子が面白い。
(図書館) -
ラーメン屋でであった男から告げられた横綱になれるという一言。言葉に引きずられるように相撲界へ。そこで待っていたのは。そして男の正体は。