- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062931526
作品紹介・あらすじ
税理士としての経験を買われ、京都府警に特別資格者枠で “中途採用”さ れた戻橋京一郎。「監察官をさらに監察する」新設部署の室長に抜擢された戻橋は、着任早々、密告電話を受ける。それは、組織的な犯罪隠蔽のほんの端緒に過ぎなかった。愚直な信念に生きる刑事を描く、文庫書下ろし新シリーズ!
感想・レビュー・書評
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税理士としての経験を買われ、京都府警に特別資格者枠で“中途採用”された戻橋京一郎。「監察官をさらに監察する」新設部署の係長に抜擢された戻橋は、着任早々、密告電話が入ったとの報告を受ける。それは、組織的な犯罪隠蔽の端緒に過ぎなかった。
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京都生まれの作者が、京都弁を駆使して、警察を舞台に描いている。
余りの京都弁で、今こんなにも京都弁を使っているだろうか?
京都生まれ京都育ちの友人も多いが、今頃 「できしまへん」「~しやはったん」とか普通の会話で、出てこない。
大阪の友人でさえ「あんじょう頼みます」なんて言葉も消えて行ってしまってる現在。
京都という地名を読者に植え付けるため創意工夫なんだろうけど、少し使いすぎる感がある。
最初の事件の発端から、展開へ達するのに、府警の特別資格者において、上下関係のもどかしさ、難しさなど、正義感にあふれる主人公が、巻き込まれて行く事で、なかなか、展開へとの道が中ほど過ぎるまで、話が長い。
京都のお香談義は、興味深く読んだが、、、事件性としての面白さがなかった。 -
流れるような京都弁なので
読んでいて違和感も難しさも無い。
その場で会話を聞いているように読み進められる。
さて、警察に特別資格枠があるか否かは知らないが
読む前は税理士のキャリアを活かして
事件を解決するのかと思ったが・・・
刑事としての経歴が無いので
特殊部署に異動させられ
そして、上層部に利用される・・・まえに・・・
暴き出すという話。
別に特別枠を使用しなくても
熱血刑事を主役にしても良かったのでは?
と思える内容だったが
京都弁と人力車の友人が爽やかだったので
★4つ -
警察の組織や階級、京都の歴史や文化などのウンチクがふんだんに埋め込まれた警察小説です。上意下達の警察社会の中で、上司の命令に従うか、それとも自分の正義を貫くか。特別資格者枠で京都府警に採用された元税理士の戻橋京一郎は、「警察官を規制して取り締まる監察官を、さらに監察する」監察指導総務係の係長に抜擢される。とある事件をきっかけに、戻橋は京都府警の内部的な犯罪に立ち向かっていく。個人的には、戻橋警部補と御厨紫乃さんの今後が気になる。おすすめの一冊。
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税理士としての経験を買われ、京都府警に特別資格者(シカクシャ)枠で“中途採用”された戻橋京一郎(もどりばしきょういちろう)。「監察官をさらに監察する」新設部署の係長に抜擢された戻橋は、着任早々、密告電話が入ったとの報告を受ける。それは、組織的な犯罪隠蔽の端緒に過ぎなかった。愚直な信念に生きる刑事を描く、書下ろし新シリーズ!