渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 82
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934602

作品紹介・あらすじ

霊媒師・アーネストが受けたのは、藤村家から消えた少女の捜索依頼。霊感ゼロの喫茶店店主・佐貴と訪れた藤村邸で殺人事件が起きる!

感想・レビュー・書評

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  • 渦巻く回廊のクローズドの中で起こる殺人事件。
    それに関わる16年前の幾つかの事件事故。
    美貌の霊媒師は、霊媒体質とは言えど、その出現は少なめで、ちゃんと推理するし、最後にいろんなことを繋げてきて、思いの外、楽しめました。
    このあと、シリーズ化されているんですね。
    英国出身のイケメン霊媒探偵は、女子向きでしょうか。
    可愛い霊媒探偵は、翡翠さんが人気ですからね。

  • う、うわああああああ!!!
    ものすごく好みだったーーー!!!!!

    特殊能力のえる美形の探偵、
    そしてその助手、
    奇妙な屋敷、
    屋敷の中の渦巻く闇、
    奇妙な死に方、
    密室!!!!!

    たまらないですね!!!!
    他の小説の続きを買いに言ったら残り1冊になって置かれていたこの小説が目に入り、衝動買い!!!当たりでした(*´艸`)好みはあるとは思いますが、上のキーワードにそわそわした方はぜひ読んでみてください。

    こういうクールでツンツンしつつどこか弱いところがある美少年と、正反対だけど相手のことをしっかり理解して支えようとする相方の少年という関係が大好きだ!!!

    キャラだけでなく、内容もしっかりしたミステリーなのが嬉しい。
    後半ちょっとファンタジー要素入ったのが気になったけど、そもそも霊媒の時点でファンタジーだからな……

    あの二人目の被害者が予想外すぎて「いいの!?」って思ったけど斬新でよかった……
    死者と話ができる、というのは嬉しいけど切ない場面ですね……

    どうでもいいですが、まだ読み終わってないのに「こりゃ当たりだわ!!!すぐ次の巻読みたい!!」と、次の巻を買ってきてしまいました(笑)

    さっそく読むぞー!!

    ところで、タイガでも刊行??してるのか??それともタイガに移ったのか???イラストはこっちのがイメージに合ってるのでこのまま出てほしいなー
    読むけども

  • 嵐で閉ざされた館。ありえない形状の部屋。
    そして探偵という本格推理の要素を詰め込んだ作品。
    詰め込み過ぎてちょっとわざとらしいかな。
    謎解きにあまり新鮮な驚きが無い事もあり、霊媒師らしさがエッセンスとしてもう少しあると良かったかなと思います。

  • 自然な雰囲気で入り易く、深く考えず読み進めていたら、最終的にあれもこれもちゃんと繋がっており、最後の最後まで綿密に組まれていたことに驚かされた。
    暗雲立ちこめる館の雰囲気や「探偵」のキャラ立ちが良くて憎めなかった。
    誠に勝手ながら、桜井京介とダブってしまったところがある。かのシリーズが好きな人は、楽しめるかもしれない。シリーズとしての楽しみも深そうだ。

  • クローズドサークルに、隠し部屋。
    耽美なキャラクター。
    かなり好きなモチーフ。
    無愛想な探偵とお人好しな助手。トリックも王道。ただ、探偵が霊媒師なので謎解きに霊を呼ぶというか憑依されるのが面白い。

    アーネストと佐貴の関係はとても気になるので次も読んでみる。

  • 16年前に画家の屋敷から消えた少女を捜して欲しい━━
    霊感ゼロの喫茶店店主・竜堂佐貴のもとに舞い込んだ依頼は、佐貴の友人にして由緒正しき霊媒師・アーネストへのものだった。
    年に一度の紫陽花観賞会に招かれた二人が見たものは、屋敷内にある奇妙な回廊型ギャラリーと、その奥にある曰く付きの人形〈ビスクドール〉。
    そこで不可思議な殺人が起こるが…


    普通に面白かったです-
    でも、霊媒師、高名な画家の御屋敷、曰く付きのビスクドール…から連想するようなゾワっとくるような展開はあまり無く、普通に現在と過去の(殺人)事件の謎解きライトなミステリーって感じでした。
    まぁ謎を解く探偵がアレでしたけど。


    しかし、帯に“じわりと泣こう”とか“幸せに泣ける”“幸せ泣きミス”とか煽ってあるけど、全く泣けるどころか涙が滲みもしなかったよ…そんな自分が悲しい。

    そして、初出が2014年、文庫化が2016年でも特別目新しいスタイルでも事件でもないし、どこかで読んだような設定が集まったような物語りな印象-

    本来なら、霊媒師アルグライト本家の跡取りアーネストと一族から異端として扱われたジェラール・アンティーニの弟子三神との因縁、後々の対決やアーネストと佐貴の更に篤くなる友情にワクワクすべきなんだろうけど。
    あんまり気にならないかな-
    なんか続きも“どこかで読んだような”って思いそうで。

  • これは名作!
    ジャンルで言うと周木律と同じ物理トリックに近いけど、数学・物理に対する魂、と逆の設定で素晴らしい!

    ちゃんとした本格ミステリになってるし、霊媒探偵としての仕掛けもしっかりあって面白い。

    クローズドサークル、密室、館、人形、探偵、素敵なガジェット満載で大満足!

  • 幸せに泣ける! 心あたたまるミステリー 

     16年前に画家の屋敷から消えた少女を捜して―。霊感ゼロの喫茶店店主・佐貴のもとに来た依頼は、友人にして由緒正しき霊媒師・アーネストへのもの。招かれた屋敷内の奇妙な回廊では不可思議な殺人事件が!

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著者プロフィール

3月7日、東京都調布市生まれ。『渦巻く回廊の鎮魂曲 霊媒探偵アーネスト』で第49回メフィスト賞を受賞し、デビュー。ほかの著作に、『私たちは空になれない』などがある。

「2023年 『獏の掃除屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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