祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062934978

感想・レビュー・書評

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  • 加賀恭一郎シリーズ第10弾。
    加賀の母が死ぬ。その後、加賀の母と親密だった男性が姿を消す。
    別の場所で、2件の殺人事件が起きる。一見無関係に見える2つの事件だが、話が進むにつれて関連していることが判明する。そこで明らかになったのは、加賀の母の死と関連しているということ。加賀は捜査を進めて推理を完成させ、殺人事件と母の死との関連を解明する。

    毎度の如く、楽しめる作品でした。

  • 少し前に読んだので細かな設定は忘れたが、しばらくぶりに出会ったホームレスの父親とその娘が心の繋がりを取り戻し、父の自死願望を叶えるために娘が首を絞め、テントに火を放つという描写が何とも切なかったことを覚えている。

    難解な不審死の謎を、加賀恭一郎が解き明かす。

  • 加賀シリーズ。

    悲しすぎる。
    「お父ちゃん・・」

  • 加賀シリーズを読んでたからこその5点満点!
    いきなりこれを読んだらあまり話しに入っていけないかな、、、

    麒麟の翼で期待しすぎて肩透かしを食った反省を生かして何にも期待せずに読んだらちゃんと感動できました。
    父と娘の関係っていいですよね、、、
    偽名とか色々名前が出てきて混乱したけど、最後にその経緯が分かって涙(;o;)
    しかも加賀さんの過去とも繋がるから凄い。
    ただ、浅居父に殺された2人は悪気なく(先生クズだけど)本当にただのお節介なことして殺されたしまった感が…お気の毒に…

    加賀さんが本当に好きすぎて食事に誘われた登紀子に嫉妬した!笑

  • 加賀と母、博美と父。親子のどこまでも悲しき物語。幕が降りて静かな余韻が残る。2つの事件から始まり、仕掛けられた謎でより複雑になる。加賀と博美の不思議な縁が小さな綻びとなり事件は解決していく。12の橋の謎、元教師の行方、次々と明らかになる事実。新参者、麒麟の翼に続いた日本橋シリーズだったが、この本が圧巻でした。捜査一課に戻って次の活躍に期待します。大好き度❤️❤️❤️❤️

  • 親子の愛を感じる一冊
    様々な愛の形があって、それぞれが思いあい、交錯する中で起きる事件
    それらが明らかになった時、放心状態になるほど切なくなってしまった
    わたしも今ある幸せに目を向けて生きようと思えた

  • 読み始めて何となく展開に見覚えがあった。
    あっ、これは前に読んだか?と考えたんだけど映像も浮かぶ事で気がついた。映画を観たんだと。
    でも原作を読んでこんなにせつない父娘の物語だったんだっけ?と感じた。真相に近づくにつれて、大切な人を守るための苦悩に心が締め付けられた。

  • どう繋がっていくのだろうと、ページを進めるごとに先が気になってくる。引き込まれる。おもしろい。親子の絆。

  • 加賀恭一郎シリーズの集大成。
    赤い指、新参者、麒麟の翼と続いた家族の在り方について描かれている。

    娘のためと自分の人生を捨てる父親。このまま一緒にいてはいつか息子を手にかけてしまうと行方をくらました母親。
    子どもにとって何が最善かを考えて、『この目で愛する我が子の成長を見届けたい』という自分の思いに蓋をしてひっそりと暮らす親心を思うと胸が苦しくなった。

  • ミステリー要素よりも様々な親子関係・絆を提示する内容。何ケースかの関係性の対比を通じて、著者の言わんとすることには理解できるが、ちょっとやり過ぎ感が否めない。
    加賀と登紀子の今後はどうなるのか気になる。
    これ、昨年、映像化されていたんですね...。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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