つぼみ茸ムース The cream of the notes 5 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062935579

作品紹介・あらすじ

なんとか今まで生きてこられたのは、とにかく頑張らなかったからだ――。今年デビュー20年を迎えたベストセラ作家・森博嗣の100のつぶやき。ネット萌芽期の素晴らしさから時間を貯めることの意味、自身のヨーグルト好きまでを縦横無尽に考察する。読むとなんだか自由な気持ちになっていく人気シリーズ第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • クリームシリーズ、第五弾。テレビから何気なく流れている言葉(サッカーにおいての"決定力不足"など…)も先生にかかると一つのテーマとして成り立つのはすごいなぁと。先生の言葉の数々を読むと、生きやすく感じるのは私だけだろうか。まぁ、都合よく解釈しているからでしょうねきっと…(^^;

  • 小説の感想と言いながら実際書かれているのは、あらすじと「ぐっときた」「はっとした」という反応。何も考えていないことが丸わかりの文章がほとんど。つまり、馬鹿ということ。これは感想ではなく馬鹿の反応。あらすじに触れずに感想が書けないというのは小説を読む能力がそもそも不足しているということ。
    物言いは相も変わらず手厳しい。読む人をこれだけ罵倒しながら、それでもこの人の著作を読む人が自分も含めて山のようにいる。そう言えば「ハッとしてグッときて・・」は田原俊彦の歌のフレーズ。自分もトシちゃん並みということ。あらためて愕然とさせられる。

  • わかっているけどできない、ということはつまり、本当には理解していないということだ。
    という箇所が、ここ数年、早く寝ようと努力しているはずなのに、ついつい夜更かしをしてしまう自分に向けて書かれているようで、ぐさりときました。なるほど、私はまだ早寝の効果や早寝するべき理由を本当には理解していなかったのか…と粛々とした気持ちになりました。

    100個のエッセイで、どれも前作に比べると辛辣さが減ったというか、まろやかな優しさに変化したような。それよりも、多様性についての表記が増えたように思いました。

    引退する、と知ったときは世界が崩壊するんじゃないかというくらいの衝撃を覚えたのに、いつのまにか引退するとおっしゃっていた時期を過ぎても本が刊行されていて、いつのまにか新しいシリーズもスタートし、もしかして引退を取りやめたのだろうか、だとしたらこんなに嬉しいことはない、引退をとりやめてくれてありがとう!と思い続けた数年であったというのに、なんと森先生はすでに引退されていたのでした。引退しても仕事をそのまま続ける人もいるでしょ?の一文に、久々にまんまとしてやられた感を味わい、取り越し苦労だったとがっくりくるやら、これこれ、こういう気分にさせてくれるから好きなんだ、と思うやら。

    100個のエッセイ、いつもこちらの感情をぶんぶんと振り回してくれて、とても楽しいです。

  • はっきりとした答えではないけれど、いろんな悩みや考えていることのヒントを貰える。
    そういった本の存在はとてもありがたい。
    『感想が言えない人たち』というのは、当てはまる。

  • 安定して読める!

  • エッセイ。シリーズ5作目。
    どうでもいいと思うトピックスもあれば、強く共感できる内容もたくさんある。
    2ページずつトピックスが変わっていくので、空いた時間にコツコツ読むのに向いてるかも。
    少しでも意識が変われば十分に読む価値がありそう。
    良いシリーズです。

  • うっかりクリームシリーズ6を先に読んでしまったものの、特に支障なく。
    楽しい読書時間はあっという間でした。
    計画倒れが多い自身を、森さんの本を読むたびに反省するもなかなか改善しないなぁ、とまた反省。
    あと、また土屋さんの本を読みたくなりました。

  • クリームシリーズ、今回もとても面白かったです。森さんの小説はあまり読んだことはありませんが、このエッセイは好きです。53番の、感想が言えない人たち、に、わたしもそうなってるかも!とドキッとしました。読むだけじゃなく、考えないとなぁ。。93番のラストの、「し始めなければ、できない」はすごく同感です。いつか、と思えば、いつまでも、できない。このことは真理だよなぁ。羽海野チカさんのあとがきも可愛かったです。このシリーズはこれからも読み続けます。

  • このシリーズを読むのは初。

    おもしろい。

    庭園鉄道に乗ってみたい。

    1日に1~2テーマと決めて読んでみたため、
    前半の記憶は既にないけれど、ふとしたときに棚から出して
    ぱらぱらと読み返すことと思う。

    やると決めたことをやり続ける
    (執筆の仕事でも、まず1日の分量を決めてそれを続ける)
    といったことを、自分に少しでも取り入れたい。
    と、いつも思う。


    そういえば最近、著者の本から離れていることに気づいた。

    また読んでみよう。

  • 森博嗣さんは、小説はお金を稼ぐために書く。あるばいとのようなものと捉えている。それでいくつもの面白い作品を書けるのだから才能があるのだろう。その才能というのも本人はあまり意識していないようだが。成功して、自由に時間やお金を使えるようになり、好きなことをできる今の環境で、色々と考えが出てきて、それを読むことができ、視野が広がった。意見と感想の区別がまだイマイチ掴めないのはご勘弁。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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