図書館の魔女 烏の伝言 (上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 922
感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936538

作品紹介・あらすじ

道案内の剛力たちに導かれ、山の尾根を行く逃避行の果てに、目指す港町に辿り着いたニザマ高級官僚の姫君と近衛兵の一行。しかし、休息の地と頼ったそこは、陰謀渦巻き、売国奴の跋扈する裏切り者の街と化していた。姫は廓に囚われ、兵士たちの多くは命を落とす……。喝采を浴びた前作に比肩する稀なる続篇。

感想・レビュー・書評

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  • 今回もまずは説明からw

    前作で敵方だったニザマの視点の物語がスタート
    コツコツと伏線を積み上げている気配はあるものの物語はゆっくりと静かなまま上巻は幕を閉じます

    まるで注文が入ってから魚を捌く料理屋さんのよう
    一回目は料理が出てくるまでにあまりに時間がかかってイライラしましたが、二回目ともなると慣れたもんです
    このあと物凄い美味しいお料理が出てくるのが分かってますからね
    待たされるのは分かっての二度目の来店です

    そして静かではありながら不穏さにみちみちております
    もちろん鍵を握るのは笛を拵えるのが得意な隻腕の男!いまいち周りに信用されてませんが…大丈夫なのになぁ…ぐふふふ
    そしてもちろんその男の元にあのひとが現れるのでしょう!

    さぁ、至極のフルコースが待つ下巻へ!

  • やっと図書館の魔女の続編に手をつけはじめられた。
    「さあて、読むぞ」と意気込んだが、マツリカもキリヒトも出てこない。図書館という言葉も一文字も出てこない。ただ、戸惑うばかり。
    内容は近衛と剛力による姫救出劇。烏と繋がる鳥飼エゴンを中心に話は進む。
    下巻でどうなるのか⁈ 期待と失望を抱えながら次を読み進める。

  • レビューは下巻にて。

  • 高田大介さんの作品は日頃使わない言葉が多用されていて読むのに時間がかかってしまいます。そして、登場人物の名前のややこしさと多さ。
    それなのに読まずにはいられない魅力に溢れているのがスゴイです
    上巻は思いのほか場面の進みが遅くて「まだここ?」ってなりますが、やっぱこの世界観に入り込むのは楽しい
    下巻も楽しみ

  • もう少しお楽しみに取っておこうと思っていたのに、我慢できずに読み始めたシリーズ続編。
    冒頭から物語の吸引力に一気に引き込まれました。

    物語は山の中から始まります。
    登場するのは、国を追われた姫君と彼女の近衛隊、そして彼らを導く山暮らしの剛力たち。
    追手から身を隠しながらの逃避行の途中、真っ黒に焼け崩れた山里の異様な有様に遭遇し、不穏な気配が漂い始めます。
    たどり着いた港町の様子もなにやらいかがわしい雰囲気…。
    そして案の定、血生臭い事件が起こり始めます…

    舞台となる場所も登場人物も『図書館の魔女』とは異なりますが、隻腕の彼が登場するあたりから、いずれ本作の登場人物たちもマツリカの元に導かれるのだろう…と俄然わくわくしてきました。
    上巻を助走にして、下巻では物語が大きく躍動しそうな気配…ううう、楽しみ!

  • 上巻の後半にさしかかって文体に慣れた頃に、やっと物語も動き始めた。図書館の魔女本編もそうだったように、おそらくこれからどんどん面白くなっていくのだろう。
    本編の登場人物がなかなか出てこないのだが、端々から存在は感じるので期待して続きを読んでいきたい。

  • 図書館の魔女シリーズ 続編上巻。
    前作の続きで、政界に目をやればニザマ版、天下分け目の戦い。
    動乱と混乱に便乗した卑劣な策略。
    巻き込まれて犠牲になるのは、決まって市井の人々。
    やり口の酷さは正に極悪非道。グロ描写に注意です。
    仁・義を誇りとして生きて来た人々が立場を越えて助け合う。
    「国を追われた一人の美姫、そして
    荒くれ者とこそ泥たり。世に軽んじられた若者と
    少年たちが、驟雨降りしきる港町を駆け抜ける!」
    まさに、そんな感じ。

  • 細部まで語られる、やや想像の余地を排した世界観に、最初前作の記憶を呼び覚まそうとしてたらついていけなくなって、最後の最後までほとんど情景が浮かばない状態に…
    最後にやっとついていけてる感覚が出てきて、やっとここから浸れそうと言うところで上巻終了。

  • 大好きな『図書館の魔女』続編にも関わらず、何度も挫折し、ようやく読み終えた。

    始めの方がなんとなく助長…とか思っていたけれど、それも必要だったんだよねというのが、読み終えればわかる。

    物事、人それぞれに表もあれば裏もある。見方によっては白かったり黒かったり、立体的なものの見方が本当に面白い。

    エゴンやハクがどんな活躍をするのか、ユシャッバやカロイがどう動くのか…下巻が楽しみ。

  • 図書館の魔女 烏の伝言

    なんとなく続編というから キリヒトやマツリカがどこかで 出てくるんじゃないか

    と期待して読むんだけど

    前作の関係者は 誰も出てこない

    時代は同じなんだけど 違う物語なんだ

    えー違う物語なの?

    続編なのに?

    なんて思いながら 後半になって やっと物語に慣れてきました。

    これから 下巻に入ります。

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著者プロフィール

2013年『図書館の魔女』(第一巻~第四巻)でデビュー。デビュー作が和製ファンタジーの傑作として話題となり、「図書館の魔女シリーズ」は累計32万部を記録。著書に『図書館の魔女 鳥の伝言』(上下)がある。『まほり』は著者初の民俗学ミステリ。

「2022年 『まほり 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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