かわいい結婚 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 963
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062936736

作品紹介・あらすじ

「かわいい結婚」…「結婚ってなんなんだ?」という疑問から生まれた作品。結婚して仕事をやめ、専業主婦になった29歳のひかり。しかし、家事能力はゼロ。当然、部屋は散らかり放題。もちろん食事も作れない。夫とは仲良しだけど、こんなに家事が延々と続くなんて……。 騙された!わたし騙された!騙されてた! 結婚生活のリアルをコミカル&ブラックに描く。ほか「悪夢じゃなかった?」「お嬢さんたち気をつけて」二篇収録。

感想・レビュー・書評

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  • キャリアより結婚に進んだ方が自分は幸せになれるなんて考え甘いなーって思うけど、それでも結婚したいし子供も欲しい

  • 山内マリコ先生のエッセイ集の後に読んだ。
    1話目と3話目はすらすら読めた。
    2話目は私には合わなくて後半飛ばしてしまった。
    極端な話ばかりなのでこういう事例もあるよな〜という感じでとらえました。

  • かわいい結婚...表題作だけど弱い。家事できなすぎる主人公に全く共感できない

    悪夢じゃなかった...1番好き!男尊女卑的な男性が彼女に振られた後女になっちゃって、男性の不躾な視線を感じたり、洋服や化粧品を買う喜びに目覚める話。彼女に再会し、よりを戻して結婚、週末は女装を楽しむウルトラハッピーエンド!

    お嬢さんたち気をつけて...んー...仲良し2人が田舎と東京に別れて変わったものの仲良しな話。私は断然、ユリでいたい!プラダ売って手持ちの現金全部あや子に振り込むユリが素敵。

  • 結婚はけっこうかわいくないよね

    山内マリコさんの、地方と東京、男と女、結婚と仕事、独身と既婚みたいな対比構造と、それらが両方の視点から批判的に書かれているのが、読んでいて気持ちよい!

  • 【かわいい結婚】
    けれどひかりは、もうまーくん以外の男の人と口をきいたりするのが面倒でならない。男の人の、こちらを査定するような冷たい視線や、下心と直結したわかりやすい態度に、いちいち小さく傷ついたりしたくないのだ。変な女と思われないように自主規制して振る舞う、窮屈で空虚な人間関係なんてまっぴら。
    でも、まーくんの前でなら自由だ。だって結婚したし。
    まーくんの前でだけ、ひかりはありのままの自分でいられるし、ありのままの自分でいることは気持ちのいいことだった。ありのままの自分とは、家事が苦手だったり、下品だったり、どうしようもなくくだらないことを言ってしまう自分のこと。そういう、誰にも見せられない部分を解禁できる男の人の生活はとても楽しい。だから青山くんが地元に戻って来ようが、ひかりが結婚したと聞いてガッカリした顔を見せようが、そんなのはどうでもいいことなのだ。

  • かわいい結婚、が皮肉になるくらいには結婚はかわいくない。
    毎日繰り返される家事という仕事を、当たり前のように方法も提示されずに一任される。
    女として生きていく障壁を理解されないまま女として生きていかなければならない。
    友情は人生に寄り添えるけど人生を規定できない。
    3作ともポップで読みやすいけれど、わたしたちが直面している理不尽の現実的解決策は提示されない。
    どうしたらいいのかな?
    どうしようもできない。
    でも、それを理解し著してくれるマリコフ先生は希望。

  • 山内マリコさんの小説初めて読んだけどめちゃくちゃ面白かった。結婚についてコミカルに描く感じすごく好き。登場人物もどの人も濃くて一気読み。

  • 女性の理不尽さや常に沸々とある静かな怒りがユーモラスに描かれていて面白かった。

  • 現代日本で女である絶望を描いた短編集、であってますか?
    にしてはちょっと古臭すぎる。2015年刊行とのこと、10年前がどうだったかもう思い出せないけど、そんなに状況は変わったのかな。
    と言っても、現在も女が楽になったわけじゃなくて、男が辛くなっただけだけど。

  • 単純におもしろいし登場人物がみんな愛おしい。

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著者プロフィール

山内マリコ(やまうち・まりこ):1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。主な著書に、『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』『一心同体だった』『すべてのことはメッセージ小説ユーミン』などがある。『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』『山内マリコの美術館はひとりで行く派展』『The Young Women’s Handbook~女の子、どう生きる?~』など、エッセイも多く執筆。

「2024年 『結婚とわたし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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