ハゲタカ2.5 ハーディ(下) (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062938044

作品紹介・あらすじ

世界的リゾートグループのパリ本社で激しい権力闘争に巻き込まれる松平貴子。中国の富豪・将陽明と娘の美麗はあらゆる手を尽くして事態を混乱に陥れる。冷酷な買収者・鷲津の影もちらつき、中国内部の暗闘も表面化、物語はさらなる局面へ。ミカドホテルの運命は? 「ハゲタカ」から生まれた国際サスペンス劇。

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    将はどんだけ鷲津と会いたいねん。ミカドの再生と金色屋の再生の話はどこへ?

    途中から中国の政争に。中国以外でもあんなに影響があるのが本当だとしたらちょっと怖い。

    ゴタゴタに巻き込まれたけど、貴子としては結果オーライなのか。ホテルマンの精神とは全く関係なさそうだが。

    あらすじ
    ビーナスグループ内でゴタゴタが発生する中、貴子はミカドホテルの解体を新社長より指示される。貴子は鷲津に助けを求めるも、自分でどうにかしなさいと言われてしまう。

    一方、将への復讐に燃える美麗は、ビーナスの社長を失脚させ、将のビーナス買収を明るみに出そうとしていた。将は何としてでも貴子に鷲津を自分のところに来るように言いつける。

    貴子は、将を失墜させようとする中国国家安全部との政争に巻き込まれていく。中国国内での争いが激化し、関係者が殺害され、貴子も中国公安部に拘束される。

    将は結局、政争に敗れ、日本で殺害され、美麗は記憶を消される。貴子は火中の栗を拾う覚悟でビーナスグループのCEOに就任する。また、将が亡くなる前にミカドグループの権利を取り戻す。

  • 【感想】
    上巻同様、いやむしろそれ以下の内容。
    上巻はビーナスの中で、苦境ながらも学んで頑張っていこうとする貴子のサクセスストーリーがあったが、、、
    下巻はもはや全員が中国に手玉に取られる展開に・・・中国ってそんなにパワーあるんかいなと懐疑心も芽生える。

    やはり「ハゲタカ」シリーズには鷲津・リン・サムの3人が出てこないと話にならないということが分かった1作品。


    【あらすじ】
    世界的リゾートグループのパリ本社で激しい権力闘争に巻き込まれる松平貴子。
    中国の富豪・将陽明と娘の美麗はあらゆる手を尽くして事態を混乱に陥れる。
    冷酷な買収者・鷲津の影もちらつき、中国内部の暗闘も表面化、物語はさらなる局面へ。
    ミカドホテルの運命は? 「ハゲタカ」から生まれた国際サスペンス劇。


    【引用】
    p213
    見た目はよく似ているが、中国人女性と日本人女性では、決定的に違う部分がある。
    最も異なるのは目つきだ。
    日本人の目は控えめで穏やかな草食動物を思わせる。
    一方の中国人女性こそれは常に生命力の強さで輝いている。
    日本では仕事ができる女性でと、プライベートでは控えめな雰囲気が好まれるが、中国人女性にそういうタイプはあまりいない。
    しっかり自己主張するし、何より好奇心旺盛だ。


    p347
    HARDY…
    元々は我慢強いという意味だが、その実、中ではたぎるほど燃えさかっている。
    うっかり触れると火傷しそうだ。

    だが、HARDYのように生きるのは、並大抵のことではない。
    それをこの数年で痛感した。
    一人で強く生きようとしても、結局はいつも誰かに助けられてきた。
    私はHARDYでも何でもない。

  • なるほど、こう描き繋げたか。
    面白い、本編を更に盛り上げる。でも個人的にはちょっと人が亡くなりすぎかな。

  • ハゲタカシリーズはすべて読んだのですが、ハーディだけは読んでおらず、近所の図書館で見つけて上下巻借りました。
    案の定、読み出したら止まらず日曜の午後から一気読み。途中でどんな結末になるのか、先をちら読みしながら没頭しました。鷲津の登場はほぼありませんが、充分楽しめます。舞台が日本、フランス、中国の3カ国で展開し、また特徴ある登場人物の心情も丁寧に描かれれているにもかかわらず、スピード感溢れる内容で楽しめました。
    残念なのは、将家で最後に生残るのが一華であること。レッドゾーンを忘れてしまったので、読み返そうと思います。

  • 企業買収や再生はなく、奪還ですね。まぁこれはこれで面白かった。将陽明はさておき、美麗の結末は何とも…。

  • なんだか安い中国スパイ映画を見た気分。
    ありえないくらいに人が死んでいくしね。。
    やっぱり鷲津が主役じゃないとドキドキワクワク感がない。

  • 最初の130ページを読む限りは、貴子がビーナスの役員としての成長物語、金色屋の女将を解任したあたりまでは完全な旅館再生物語かと思いきや、一気にスパイ小説っぽくなっていった。
    特に下巻になると、ますます加速する。迫る中国共産党の不気味な影。
    あっさり人が死にすぎ。
    モニカの最初の威勢の良さはどこへやらで、しだいにキャラが落ちぶれていく。
    美麗が記憶を取り戻すたびに冷酷になるのだけど、最後のオチはやっぱり意味不明。
    将陽明はなぜ消されたのか、どのようにして捕まったのか、なぜ鷲津にこだわっていたのかは謎のままで、他のハゲタカシリーズに比べるとなんともすっきりしない終わりかた。

    でも読んでる間ページをめくる手が止まらず、次へ次へと読み進めたくなる構想力はさすがだ。

  • ハゲタカ関係ないし!!
    なぜにハゲタカ2.5????
    目玉ドゴー間違いなし。

    ミカドホテルも鷲津も出てきただけで、
    メインは中国のキナ臭い話を書いただけじゃんか。

    ハゲタカを期待した人はブチギレ確実です。

  • 上巻での危惧が当たってしまった。この展開は、鷲津が出てくる出てこないといったこと以前に、もはや企業戦争・情報戦争というものではなく、ハゲタカシリーズとは言えないのでは。完全に国際謀略小説であり、エスピオナージュの世界。それも、あまり面白くない展開。かなり残念。

  • ハゲタカシリーズのスピンオフ下巻。
    後半になってスピーディーかつ想像を超える展開が面白く、あっという間に読了。

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著者プロフィール

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、 『売国』『雨に泣いてる』『コラプティオ』「当確師」シリーズ『標的』『シンドローム』『トリガー』『神域』『ロッキード』『墜落』『タングル』など話題作を発表し続けている。

「2023年 『それでも、陽は昇る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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