- Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063142556
感想・レビュー・書評
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独特な世界観。幻想的な雰囲気。
「者」でもあり「物」でもあり「モノ」である蟲たちの物語。
「柔らかな角」がよかった。悲しくも美しい思い出。
ストーリーには合っている絵だけど、ぼやっとした感じが個人的には好みじゃない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
紙からあらゆる自然の匂いがする
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読んでみないと伝わらない雰囲気感。
すごく考えさせる数々の一話完結。
なんかいでも時間おいて見直したい作品です。
心の薬です。 -
「互いに ただ その生を遂行していただけだ。 誰にも罪などないんだ」
1巻の中で、一番好きなセリフです。 -
鎖国が続いてるくらいの、あやふやな時代の日本。
人々は、奇妙な「蟲」という存在と共存していて、そんな人々の暮らしを支えるべく、蟲師のギンコは旅を続けている。
蟲はやっかいな存在で、ときには人に深刻な害を与えるが、悪意はない。
蟲師ギンコは「そいつは蟲のしわざですな」と語り、淡々と治療を試みる。基本的にギンコは語り部だが、ギンコの過去が描かれたり、ギンコ自身がトラブルに巻き込まれるケースも多い。
作者の想い入れが大きいのだろう、しんしんと雪が降り積もり、孤独と灯りの暖かさを同時に感じる、冬の描写がとにかく印象的な漫画。
肌触りの良い和紙で作られた表紙や、水彩で描かれた鮮やかな色彩が、いっそう幻想的な雰囲気を楽しませてくれる。 -
この漫画を一言で面白い、と評価すると語弊があるかもしれない。この作品は、肌に合う人にとってはとても面白い、または、興味深いと言った方がいいと思う。
実は、私も最初はこの本を読んで拍子抜けした。物語の起伏があまりに淡々としていて、オチもなんだか弱いからだ。しかし、読んでいて気付いたのだが、これは、日本の古くからの民話を読んでいるときの感覚にとても似ている。けして、怖さを扇情的に描いたものではなく、日本的な、ひっそりとした不気味さ、恐ろしさが垣間見える。。遠野物語を漫画にしたらこんな感じなんだろう。 -
不思議な世界に惹きこまれていきます。
ギンコだけ洋服なのが不思議。。。 -
「動物とも植物とも異なる、生命の原生体たるモノ──
”蟲”。それらは時に人智を超えた現象を呼び、そして
ヒトは初めてその妖しき存在を知る。ヒトと蟲とを繋
ぐ存在、それが”蟲師”と呼ばれる者──。」
2003年「文化庁メディア芸術祭」漫画部門優秀賞
2006年「第30回講談社漫画賞」一般部門受賞
2006年の「文化庁メディア芸術祭」10周年企画として行われた「日本のメディア芸術100撰」漫画部門に選出。
2005-2014年 アニメ化
2006年 実写映画化
・『東大×マンガ』東大カルぺ・ディルム著 内外出版社で紹介。
「舞台は、日本人がまだ自然に対して畏敬の念を持っていた時代で、蟲と呼ばれる超自然的な存在が登場します。蟲は、人間の生活の裏側にただ存在しているだけで、害を加えようとすることも、恩恵を与えようとすることもありません。人間が勝手に解釈して、蟲に怒ったり、蟲を好意的に見たり・・と、いろいろな対応をします。日本の考え方で言えば、”神”と解釈した方がわかりやすいかもしれませんね。」
「主人公は(略)そこにある自然として畏敬の念を持ちながら蟲と共存する。西洋とは違う、日本特有の文化観が見て取れますー超自然的な存在に対して主人公は「人はそれでも、自然の一部だ」と言います。ー都会に住み、自然と触れ合うことはなくなり、人の手がまったく入ってこない自然は、もう日本にはほとんど存在していないけれど、でも人間は自然の一部である。こういう考えは学ばなければならないものだと思います。」
(『東大×マンガ』p56より)
・柔らかな絵が好み。
ゆっくり読みたい。どんよりした雨の日とかに。 -
何も起こらない感。