なるたる(12) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063143355

感想・レビュー・書評

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  • 未レビュー消化。どうしようもねぇ世界で精一杯まっすぐ生きてきた少女の話。秕の人生は大好きな人を失うことが多かった。最初に母から捨てられ、友を失い、最終的にすべてを亡くした。亡くしたからこそ産み出せる、クリの言っていた代替がきくからこそ命足りうるというセリフは鬼頭先生の一貫としたメッセージだけど最初は納得できなくて何回か読み返しました。
     あれだけ自分を否定しながらも精一杯に生きてきた秕が最終的に自己を認め、残された世界で生きようとするなか、ああいった終わり方を描ける鬼頭先生はブレない人だなと思いました。無くてもよい存在だからこそ頑張る そう自分に言い聞かせてます

  • うーん、正直言ってなんだかわかんないぞ、こりゃ。しかしこれも「エヴァ以降」であることは間違いない。

  • 再読。

    セカイ系やエヴァとの関連や影響などについてはもう繰り返さないが、
    この表紙が(そしてシイナというキャラクターの、根の明るい健気さが)鬱展開を覆い隠すミスリーディングになっているのがおもしろい。
    まどマギのQBからココペリを連想しホシ丸を思い出した次第なのだが、こういう誤読を誘うような仕掛けとしても、先行してるのでは。

    シイナだけでなく、明を、
    あるいは鶴丸を、のり夫を、
    小森を、須藤を、さとみと文吾を、
    貝塚ひろ子を、
    あるいは母の美園を、父俊二を、
    それぞれ主人公として想像できる物語の深みがある。これは強い。
    さらに外部としてくりまみこがいる。この構図も強烈。

    それにしても何度読んでも溜め息をつくが、シェオルの繰り出す「攻撃」の、荒唐無稽にして説得力を感じさせるすさまじさ。

  • 負の感情が高ぶってる時に読むのはあまりお勧めしないです。
    最後がまたすごいオチです。

  • 最終巻。須藤を止めるためエンソフに導かれ父の死を引きずりながらシェオルの掌に舞い降りるシイナ。気絶した高野文吾をアマポーラで支えながらサラッと姿を消す小沢さとみ。餓死する須藤。そしてこのラスト。最初に読んだ時の衝撃はなかなかのものだった。あんなに可愛かったホシ丸の足掻きっぷりも、敬語を使わなくなった涅のとげとげしさも

  • 表紙とのギャップ!
    ぼくらのと同じく子供同士が竜を駆使して命をかけて戦う。まあ重い、よくある鬱漫画。終盤の男の子が殺されるシーンは本当にやるせない。ホシ丸の正体も全く想像してなかったけど、ちゃんと伏線は貼られてた。その点含めなかなか出来たストーリー。

  •  トラウマ生産機、と呼ばれるような作品。らしい。
     ということで、ラストだけ読んでみた。

     救いが、ねー!!

     なんっじゃこりゃ!
     皆殺しかよ!
     大人の勝手かよ!
     げに恐ろしきやは人なりや。
     それを端的にあらわしている。
     可愛らしい絵に騙されてはイケマセン。
     それでも中身が気になるっていう方は、是非是非。

  • 最終巻なので 総括して感想を・・・

    とりあえず 噂に違わぬ欝漫画
    同作者の「ぼくらの」と似て非なる作品だな~と感じます

    表紙買いしたら 後半ものすごく後悔しそう・・・

    個人的には やはり のり夫の話がきつすぎた(´;ω;`)
    小説「さまよう刃」や漫画「秘密」を読んだ時のような 後味の悪さ、救いのなさ・・・
    しばらくは 考えるともなしに考えてブルーな気分になりそうです

    ストーリー的には 若干理解しきれてない部分もあるのですが 何度も読み返すといろいろわかってくるようなので
    頑張って読み返してみようと思う

    でも しばらくは無理かも・・・

    評価は迷いに迷って ☆4に

    インパクトとか読み返したい!!っていう部分では文句なく5なんだけど
    あまりの後味の悪さで 一応☆4にしました・・・

    読み返して 物語の深さに気づいたら変更もありかも

  • 何この終わり方…

  • 整理ついでに久々に発掘したので登録。そして、皆殺しである。人間とはかくも勝手なものなのだ。

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著者プロフィール

1966年、愛知県出身。名古屋工業大学在学中の87年に、『残暑』で小学館新人コミック大賞に入選。95年、アフタヌーン秋の四季賞に準入選。同作を第1話として『ヴァンデミエールの翼』を連載。その後、『なるたる』『ぼくらの』『のりりん』『なにかもちがってますか』など代表作多数。


「2021年 『ヨリシロトランク(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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