透明なゆりかご(2) (KC KISS)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063409697

作品紹介・あらすじ

分娩中の死亡事故。医師と看護師が取るべき対応は? 14歳の妊娠。産む、産まない? その決断は? 出産の付添い人・ドゥーラとは? 子供が嫌いな看護師・栗山さんが産婦人科医院に勤める理由は? 大反響を呼ぶ真実の産婦人科医院物語、早くも第2巻登場!!

分娩中の死亡事故。医師と看護師が取るべき対応は? 14歳の妊娠。産む、産まない? その決断は? 出産の付添い人・ドゥーラとは? 子供が嫌いな看護師・栗山さんが産婦人科医院に勤める理由は? 大反響を呼ぶ真実の産婦人科医院物語、早くも第2巻登場!!

感想・レビュー・書評

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  • 2巻も話の雰囲気は同じ。 にしても妊娠というだけでこんなにもたくさんのドラマがあるんだなとしみじみ感じます。 この世の人は全員お母さんのお腹にいたことがあると思うとすごい不思議な感覚になる。
    14歳での出産や不妊治療、養子など詳しくは知らない世界が沢山あると感じる

  • 1は読んだ

  • ↓こちらのURLをクリックすると富山大学蔵書検索画面に飛び、所在を確認できます。
    https://opac.lib.u-toyama.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB19641759

  • それぞれの年代でエピソードがあって興味深かった

  • 第2巻も産婦人科において作者が体験した妊娠・出産の厳しい現実のお話、7話。
    赤ちゃん誕生の明るく楽しい話ではなく、出産中の死亡事故、流産、虐待など、今回も読んでいて辛くなるものが多いが、そこから改めて妊娠・出産という奇跡、命の重さ、感謝の気持ちを感じられた。
    また、各お話の中で直接的に語ってはいないものの、不妊の原因は女性だと決めつける夫や、14歳の少女を弄び妊娠させ逃げた男、妻の産みたい気持ちを蔑む夫と息子など、命・人生をかけて出産、子育てに挑む女性と対照的な男性も描かれていて、憤りも感じた。

    そして、備忘録のために一文でまとめようとすると、タイトルとエピソードと結びのメッセージ・想いがいろいろあって全然まとまらないことに気づいた。だからちょっとずれてるかもしれないけど、記録としては残しておきたいと思う。
    【概要】
    ①出産中の死亡事故と残された赤ちゃんが救う命
    ②嫁を母親に変えた子からの愛情の贈り物
    ③流産の悲しみと向き合うこと、命の輝きを教えてくれたドゥーラ
    ④不機嫌な妊婦が抱えた孤独と人間不信
    ⑤14歳の妊婦が母になってわかった母親の我が子の幸せを願う気持ち
    ⑥母親の道具として生きてきた看護師が出産立ち会いで知った生きる意味
    ⑦養子選択で再び繋がった家族

  • ⑧産科危機。出産は病気ではないから「無事に生まれなかったら医者のせい」と考えがち。出産事故で母親がなくなった場合、訴訟を覚悟しなければならない…双生児をいきなり抱え、親戚にも引き取り手はなく途方にくれていた父親だったが赤ん坊の笑顔で明るくなれた/⑨初産指導。男性に原因があり、不妊治療を開始した途端、妊娠。「話がうますぎる、本当に俺の子か?」父になる不安の猜疑心への転化か?/⑩ドゥーラという、妊婦の付き添い役が海外ではある。流産した喪失感は女にしかわからない/⑪妊婦が不機嫌なのは訳があった。/⑫14歳の妊娠

  • レンタル

  • 楽しいだけじゃない、産科のいろんな出来事を知ることができて、考えさせられるコミック。

  • ドラマが話題になっていたが、予想外のイラスト。

    けれど、
    『コウノドリ』では奇麗な絵だと迫力が伝わり切れないかもしれないし
    今作では、書き込まれていない余白に色々と思いを乗せることができる。

    14歳で出産した子が、妊娠が発覚した時に母親が泣いていたのは 
    これから起こる沢山の苦難を思ってのことだ、という
    考え方に ナルホド、と。

    自分のこととか、世間体ではなく、愛する娘のこれからを思って。。。

    絵はシンプルなのに、本当扱う題材が生々しい、とすら感じる内容で
    けれど読みやすいから、未成年にもっと読んでほしいと思った。
    (最近こういう感想ばかり。。
    けれど、強烈に感じる事ができるのって年齢制限があると自分は思う。。)

  • タイトル*透明なゆりかご(2)
    著者*沖田×華
    出版社*講談社

    さらに多くの人に伝えたい!
    幼き命の尊厳と強さを描く
    作者の体験の基づいた
    真実の産婦人科医院物語

    分娩中に起きた死亡事故。残された人々は?
    不妊治療の末の妊娠。しかし中絶を希望する理由は?
    出産前後の付添人「ドゥーラさん」の役割とは?
    病院を信用しない不機嫌でワガママな妊婦。彼女の心の内は?
    14歳の妊娠。母親がとるべき行動とは?
    子供嫌いな看護師。彼女が産婦人科医院に務める理由は?
    中絶でなければ養子に----。子を想う母の気持ちは?

    (あらすじより)

  • 衝撃的な話がたくさん。苦しくなる話もたくさん。
    それでもやっぱり、子供が産まれるっていうのは希望に満ちているんだと思った。

    ただ作者の関係者が出て来すぎて、リアリティが薄れている気がする。かなり田舎の話なのかな?

  • 読了。先に11才の娘に読まれた。感動して泣いたと言っていた。どれで泣いたのかなと思ったが、最後の話で泣けてしまった。たぶん娘も同じ話で泣いたのではと思う。

  • 沖田さんの分身のような
    主人公の目線からばかりではなく
    世界が広がった感じ
    周りに目を向けて 色んな人生を
    感じさせるものになってます
    得る命があれば
    失われる命もある
    一つたりとも
    平易に生まれて
    平易に失われることは
    ないんだな

  • これが実話に基づく話であれば、自分の周りで実際に聞いたことがない者として幸せに思うとともに、社会の問題としてもっと周りに興味を持っていかなければいけないと感じた。

  • 私しかあの子の味方になれないから

  • 借りたもの。
    赤ちゃんが生まれるだけの場所ではない産婦人科――
    赤ちゃんの生死の問題だけではなく、母親の周りの環境の重要性を強く感じる……
    DV問題、子供のころから性的な虐待を受けていたり、高齢出産への偏見など……
    出産は母親個人の問題ではないのだ。

    DVのエピソード……
    不妊に悩む女性(原因は精子、男性の方にあったのだが)が妊娠したら、男性が「自分の子供かわからないから信用できない」と疑い出してDVをはじめ、離婚するというエピソード。
    同族経営会社のエリートであったという男性の、ストレスが原因のようにも思えるが、実は「子供を持ちたくない」という思いが強かったのではないだろうか?それは子供を持つ理由が「家の存続」ということへの嫌悪の表れとして……
    男性が「家族」からのプレッシャーを感じながら育ち、家族を嫌い、プライドが高い人間となっていたなら、説明がつきそうな気がした。
    不妊の原因が「男性の精子ではない」と“したい”責任転換が、男性の子供ではないという「不信」となって表れている。
    プライドと家族を持つことへの不信がDVとなり、出産を担う女性に憎悪を押し付けた身勝手さよ……

    人間ドラマがある産婦人科のエピソード。
    それは母子の限られた関係ではない。
    “母親の周りの環境”――母親の上の代も含めた、「家族」の物語でもあることを垣間見る。
    14歳少女の妊娠のエピソードでも、事態が好転してゆくのは、少女の頑張りもさることながら、その母親の存在も大きい。
    詳しくは描かれていない、母親が双子を遺して死んでしまったエピソードでは、父親の家族が育児を手伝いに来ている描写もあった。

    そんな様々な葛藤を抱えるエピソードの中で救いとなりそうな、「ドゥーラ」という職業。
    家族とは異なる、他人が母子の様々な“産後ケア”をしてくれる存在。
    現在、日本でも認知度が上がりつつある。もう少し詳しく描いたエピソードが見たかった。

  • どの話も心に訴えかけるものがある。

  • 若くても年をとっても出産というのはなんらかのリスクがあるもの。中学生の出産、40代で5人目の出産。どちらも最初に気になるのは周りの目なんですよね。そして男性側はどちらかといえば逃げ腰・・・以前読んだ漫画で夫と妊婦を見て「原因と結果」ってセリフがあったのが妙に思いだされます。そうなの、原因の片棒を担いでるわけですよ!(誰に言ってるんだw) 2巻で盲腸の回は泣けました。理不尽。どこにぶつければいいのかわからない怒り。時間との闘い。子はいずとも、家族はいる。そのことを思いだしその存在に感謝。まぁ、たまにはね(^_^;)

  • 親戚の子が同じような亡くなり方をした。そういう運命だったのだろうと思いつつも悔しさの行き場になってしまうんだよね。

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著者プロフィール

1979年、富山県生まれ。漫画家。『透明なゆりかこ』(講談社、既刊8巻)で第42回講談社漫画賞(少女部門)受賞。

「2020年 『父よ、あなたは…』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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