天才柳沢教授の生活(10) (講談社漫画文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063607970

作品紹介・あらすじ

大人気・柳沢良則の若き日々。昭和編開始!昭和20年。若き日の柳沢良則は、ある不思議な形の屋敷で、GHQと対立しつつ、戦災孤児達に教鞭を取ることになった。柳沢の悪戦苦闘と発見に満ちた日々だ。

感想・レビュー・書評

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  • 本巻の第2話から第12巻にまたがって、戦後の混乱期における若き日の柳沢教授をえがいた連作となっています。

    丘のふもとに建てられた貝塚邸には、この邸を設計した峯太郎の妻である徳子と、嫁の町子の二人が暮らしています。そこへ米軍将校のウィリアム・H・アレンがやってきて、この邸を米軍が接収すると告げます。窮した徳子は、焼け跡で出会った柳沢を教師に迎え、戦災孤児たちを集めて学校の経営を開始します。いっさいをうしなった子どもたちになにを教えればよいのか、柳沢は試行錯誤をくり返しつつ、アレンに立ち向かいます。

    青年期の柳沢のキレ者っぷりから、これまでの話とややちがった印象を受けますが、おもしろく読みました。

  • 戦後編、ちょっと長いですね....

  • 視力障害の最中にもかかわらず、
    読んでしまった。
    これが人生最後の本になるとしたらと、
    一瞬考えたけど変な本よかいいかも。苦笑。

    この巻は、8巻の『モンゴル編』同様、
    シリーズの中では異色の話。
    この話は記憶に残っていたが、
    最初読んだ時はなんだかつまらなく思ったのを覚えている。

    第二次世界大戦後、
    アメリカGHQに寄り大規模な教育改革が行われた。
    未だに現場にはその影響が強く残り尾を引いている。
    前9巻でも書いたが昨今の『学級崩壊』に繋がる要因や、
    教育の根本的な考え方を、
    作者が柳沢教授を通して読者に問いているように感じた。

    11巻でそれがどう展開されるのだろうか。

    で、これ、『漫画』のはずなんだけど、
    『本』でブクログには登録されてる。
    『漫画文庫』自体なんかよくわからん分類だけどね。笑

    ○市立図書館所蔵

  • 舞台の時代が敗戦直後に広がり、柳沢教授の真摯さがストレートに表現。巻が進むごとに研ぎ澄まされて行く感じ。

  • 昭和20年編開始。青年時代の教授と戦災孤児や米軍人との交流を描く。

  • 柳沢教授の青年時代のエピソードは、教授の美しさと淡い恋にため息。ほのぼのした本編では人生の面白さを再発見できます。

  • 柳沢教授の若き頃のお話が詰まっています。
    敗戦から立ち直ろうとしている日本人の視点をこのようなカタチで表現したのがとてもおもしろいです。

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著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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