- Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
- / ISBN・EAN: 9784063737264
作品紹介・あらすじ
ひたすら時代に逆らうシュマリの末路は!?落盤事故、野盗団との血戦、アイヌの財宝の行方……。一人で生き抜くシュマリにも文明開化の波がおしよせる! 大型ロマン大作、堂々の完結編!
感想・レビュー・書評
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巾着きんちゃく 岩町沢の女郎屋 間男と逃げた女 ルイベ=鮭料理 掠奪りゃくだつ サットポロ=乾いた広いの意味 しまよしたけ島義勇 近代的な碁盤状の市街を建設 黒田清隆 菊水 眠り病=日本脳炎 札幌農学校 奴は如才ない利口者さ 豊平館 斡旋屋あっせんや 渋沢栄一 薩摩閥一色 北海道炭礦鉄道会社 体裁と本音は違うんだ 男爵芋=アーリィ・ローズ種 上川離宮 今アイヌ人が戦う相手はシャモです 日清戦争 赤紙 国賊 中国の東北部 バガボンドのように姿を消してどうなったのか
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たまたま手に取ったのですが、「地の果ての獄」を読んだ直後だったので、面白く読めました。少し前後しますが、いずれも北海道開拓時代のお話。
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落盤事故から生き延びたシュマリは、牧場へ帰った。だが、そこにはアイヌの財宝を狙う野盗団との血戦が待ちかまえていた! 困難の中を一人で生き抜くシュマリにも文明開化の波がおしよせる! ひたすら時代に逆らうシュマリの末路は!? 大型ロマン大作、堂々の完結編!
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それなりには、おもしろいと思うのだけれど、主人公のシュマリ自身が、なんとなく訳のわからないキャラクターになっているなぁと。
手塚 治虫の「あとがき」を読むと、なんでそうなっちゃったのかが少し見えてくる。
たとえ、好意的にかくとしても、その歴史を背負った人たちから見れば、違っていたり、違うように見て欲しかったりする。
現実にあるものをかくのは、難しいものです。
でも、その分か、自分の好きに生き生きとかいた、大財一族の人たちは、本当に生き生きしています。 -
北海道ってそうなんだ。色々かんがえさせられた。アイヌの事を少し学んでみようと思った。
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一時期(1970年代前半)の黒手塚が徐々に緩和されてきて、我武者羅に生きるひとりの男「シュマリ」の生き方に率直かつ真っ当から焦点をあてた作品。代表作のひとつと言っても差し支えないでしょう。その舞台の壮大さ(「動くなあ雲が!どうだこの空の広さ……」)と、登場人物(シュマリ、お峰、妙、太財弥七、ポン・ション、十兵衛…)それぞれの人間的魅力が圧倒的です。