あとかたの街(1) (KCデラックス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 209
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784063769999

作品紹介・あらすじ

太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。優しい父と強い母、そして四姉妹の女系家族。木村家次女・あいは、国民学校高等科1年生。

青春真っ只中にいるあいの関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかった――。

しかし、米軍にとって名古屋は、東京や大阪と並んで重要攻撃目標だった。

少女・あいにとって、戦争とは、空襲とは、空から降り注いだ焼夷弾の雨とは、一体何だったのだろうか。

太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。木村家次女・あいは、国民学校高等科1年生。青春真っ只中にいるあいの関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかった――。しかし、米軍にとって名古屋は、東京や大阪と並んで重要攻撃目標だった。少女・あいにとって、戦争とは、空襲とは、空から降り注いだ焼夷弾の雨とは、一体何だったのだろうか。

感想・レビュー・書評

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  • 戦時中の話。
    主人公がどんくさくてちょっとイライラする。
    朝ドラっぽい感じなのかも。

    戦争ものって暗いし貧しいから見てるほうもひもじい気分になってしまうから好きではないんだけど、やはり日本人として知っておきたいっていう気持ちがあるから読みたくなってしまうね。
    この漫画は絵もすっきりしてるしとても見やすいです。

  • 帯文(裏表紙):太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。優しい父と強い母、そして四姉妹の女系家族。木村家次女・あいは、国民学校高等科1年生。青春真っ只中にいるあいの関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかった――。しかし・・・

    目次:第1話「一番鶏」,第2話「少国民」,第3話「戦争ごっこと男の子」,第4話「あいの針仕事」,第5話「勤労乙女」,第6話「飛来」

  • あの当時の社会でどれだけ女性が酷い扱いを受けていたかを感じられました。はだしのゲンほどの衝撃はないですが読みやすいです。

  • 太平洋戦争中の庶民の暮らしをほのぼのと描いた作品。舞台は名古屋。時代考証がそれなりにしっかりしているところも含めて、こうの史代みたいなマンガだと思っていればそれほど間違いはないかと。ヒロシマと名古屋では、おのずと今後の描き方が変わってくるのだろうけど。

  • 小学生向けの戦争まんがですね。絵がひどい、ほんとうに酷い。十代の子が描いていたなら褒められる。
    戦争を題材にした漫画、徴兵出兵した兵士ではなく、本土で空襲された国民から描いたものは、芸術性の高いこうの史代の作品があり、二番煎じ感が否めない。

    ヒロインがまず女性車掌をかっこいいとあがめるところから、クリエイターきどりの女性にありがちな、フェミズム気質を感じます。

    ひどいのが男性の描き方。
    当時の風潮から丸坊主なのはいいとして、主人公の父親が小学生ののび太のような風貌。男の人手が足りないからといって、街にこんなに男がいなかったわけではありません。まるで、戦時中は、オンナだけがひどい目に遭った、という被害者根性丸出し。

    女性もほぼ同じ顔。どのコマもハンコ絵で表情に凄味がないので、台詞はいいけど、説得力皆無。しかも、顔で識別できないから、アニメのように黒髪じゃない女性も登場するので、これファンタジーでしょ?と疑ってしまう。小学生といい大人の区別がつかない。

    主人公がひたすら食いしん坊でいやしくて共感できない。食べ物や鶏など、資料があるものだけやたらとリアルに描くが、主要人物や風景などの画力がからきし駄目。

    このレベルで漫画家を名乗らないでほしい。
    巻末のおまけ漫画で受賞歴を誇るなど、ものすごく、自尊心の高さが伺えるが、もっと絵の勉強をしてから、この題材を描くべきです。ギャグの四コマ漫画にしか思えない。

    受賞すべきだったのは、作者の両親をふくめた戦争の悲惨を知るすべての人です。この人じゃありません。ここで描かれているような忌むべき戦争体験は、某新聞などの投書でさんざん知っているので驚くにあたらない。これを読んで衝撃を受けているのは、身近に戦争を知る世代がいない人なのかな。

    そのうち、介護でも題材にするんでしょうかね。

  • 生まれた時代で生活がここまで異なるのかと思う。
    当たり前の平和は意識して守らなければいけない。

  • とにかく「タイトル力【ぢから】」のある漫画、パート2。

    当時の男のひとが「そんなつまらんことを」って一蹴するであろう女の子の些細な心の動きを丁寧に丁寧に描いてる。
    こういう優しげな絵柄だからこそ、人が壊れる、人が死ぬ場面の恐ろしさが際立つなあと思います。

  • 少女の目線から描かれた戦時中のお話だからでしょうか。今まで読んだ戦争のお話の中でも軽やかな雰囲気で描かれていて読みやすいかなと感じました。でも、突き付けられる現実はやはり厳しい。常に空腹で勉強もお洒落もろくに出来ない。お国のために働き敵の爆弾に散る。少女たちに襲いかかる死の恐怖たるや…。想像するだけでも恐ろしい。でも知っておかねばならない事なのだろうと思いました。

  • いつもお腹が空いているし、お洒落も全くできない。でも女車掌さんに憧れたり、卵焼きに驚喜したり、近所の男の子にときめいたり…。戦時下であっても、あいは普通の女の子です。
    しかし日常はじわじわと逼迫していく。戦争が生活を蝕んでいく。あいの普通さが状況の異常さを際立たせています。この戦争を続けるのはもう無理なんじゃないかと誰もが薄々思っているのに、今迄に支払った犠牲が大きすぎて、やめるにやめられないのです。
    戦場を描くことだけが戦争を描く事ではないんだなと思います。

  • なんとも言えない、胸に苦しさが込みあがってきた。
    好きにご飯を食べられること、家族と一緒に暮らせること。
    今の時代に産まれて、とても幸せなんだなぁと感じた。
    一巻のラスト、空襲・・・?
    続きが気になるけど、読むのがこわい。
    ジュンク堂池袋にてサイン本購入。

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